恋人へのプレゼント代の相場は?
愛はお金じゃないけれど、あまりにもケチケチされると幻滅する、というのも本音。かといって、高価すぎるものをもらっても重たいし……。プレゼントって、いくらくらいが「ちょうどいい」のでしょうか。あげるも、もらうも、1万円~3万円
誕生日やクリスマスのプレゼントについては様々な企業が様々な趣旨で調査を行っていますが、「贈る立場」でも「期待する立場」でも目安の金額は1万円~3万円のようです。ごく平均的な収入や暮らしぶりの方々なら、1万円台のプレゼントをあげれば「常識的」「こんなにお金をかけてくれてありがとう」と思われ、さらに相手の好みにあった品を選べたなら「素敵!」と感激してもらえそうです。表はいくつかの調査の結果を抜粋してまとめたものですが、男性のほうが経済的負担が大きい傾向にあること、「相手が考えている予算 < 自分が期待している価格」という傾向があることは、みなさんも予想通りではないでしょうか。
恋人を作るなら、家計簿をつけている人を選ぶべき?!
今回、この記事を更新するにあたって面白いなと思ったのが、一番下の表です。家計簿をつけている人とつけていない人を比べたところ、家計簿をつけている人のほうが、恋人や配偶者にあげるプレゼントやデートにかける金額が多いというものです。家計簿をつける = 節約家 = 無駄なお金は使いたくない = 恋人へのプレゼントは質素に、とはならないのですね。家計簿をつけているからこそ、大切な人のために使うお金をしっかり用意することが出来る、と言えるかもしれません。これから恋人を探す人は、家計簿をつけているしっかり者を選ぶといいかも?!
また、別の家計簿アプリを作っている企業の人から、「うちの家計簿アプリのユーザーは高収入の人が多い。高収入の人ほどお金をしっかり管理しているのかもしれない」と聞いたことがあります。もしかしたらこの調査でも、家計簿をつけていると答えた人たちのほうが、つけていない人たちより収入が多く、それでプレゼント代・デート代が高くなったのかもしれません。
欲しいもの、贈りたいもの
2つ目の表のほか、別の調査でも、男性がもらいたいものは服、女性がもらいたいものはアクセサリーという調査結果が出ていました。どちらも、デートの時に身につけられる、たくさん持っていても困らない、選択の幅が広いなど、プレゼントには最適です。また別の調査では、宝石がついているアクセサリーならダイヤモンドが一番人気、ついで真珠、アクアマリンなど、何にでも合わせやすそうな石が人気でした。お値段に合わせてご検討を。また、多くの調査で、趣味に合わないなど困ったプレゼントをもらったことがある人が半数以上いました。ベルメゾンが2016年3月に20代~60代女性2371名にアンケート調査したところ、プレゼントを選ぶ際に自分に要望を尋ねてほしいという人が66.9%いました。そして、自分がプレゼントをあげる立場の時、相手に要望を聞く人は77.4%でした。世の中、サプライズ好きの人ばかりではないのです。ただ、はっきり聞くか、さりげなく聞くかはよく考えたいですね。
男性のほうがロマンチスト
「omiai」が行った調査で、「もらって嬉しいプレゼントは?」という問いの選択肢に「心のこもった手紙」がありました。「心のこもった手紙」を選んだ人がどれくらいいると思いますか? 男性が14.8%だったのに対し、女性はわずか4.6%。ひどい! 男性のほうが、女性よりロマンチストなんですね。でも、手紙だけを受け取ったら「なにこれ?」と言いそうな女性も、素敵なプレゼントに手紙が添えてあったらきっと大感激しますので、手紙を書こうかなと考えていた男性の方、ぜひ書いてくださいね。プレゼント要らない派ももちろんいます
R25の調査では、誕生日やクリスマスのほか、「ホワイトデー」「付き合った記念」のプレゼントについても聞いているのですが、金額以前に「そのプレゼントは不要だと思う」と答えた人の数が男女ともあまり変わらないのです。不要だと思う人同士が出会って恋をすれば揉めごとは起こらないのに、そううまくはいかないのでしょうね。ところで「付き合った記念」のプレゼントって、一般的な習慣なんですか?釣った魚にもエサをお願いします
ベルメゾンの調査で、「誕生日プレゼントは、夫婦円満のための大切なイベントのひとつだと思う」人が全体の60.9%もいました。また、「夫婦間の誕生日にプレゼントをあげないのはちょっとさびしい気がする」と回答した人は全体の51.0%。とくに若い人にこれらの傾向が強いようです。夫や妻が喜びそうなものを、おめでとうの言葉とともに渡したいですね。あるカップルの実話
この記事を最初に書いた時に、冒頭に知人のエピソードを載せました。彼らがその後どうなったかという質問を頂いたことがあるので、最後にそれをご紹介します。知人のエピソードとは、「彼女の誕生日に20万円のバッグをねだられて、それは無理だと言ったら、『私のことが好きなら買えるはず!』と反論されました」というものです。当時、彼は30歳代前半。会社を辞めてフリーランスになったばかりで、手取りの収入は平均で月額45万円。会社員時代は手取り20万円以下でまったく貯蓄ができなかったので、その分、これから将来に備えてお金を貯めて行こうと考えているときの、彼女の要求…。
一生に一度の記念のプレゼントならともかく、毎年やってくる誕生日のプレゼントに20万円なんてかけていられませんよね。 貯蓄ゼロだった彼が、将来をきちんと考えようとしているのに、なんて身勝手な要求をするのかしらと私は思いました。収入がアップしたとはいえ、フリーランスの将来は不透明なもの。彼が堅実になるのは当然のことです。
しかし、彼女は言うのです。「何も考えずに買ってと言っているのではない。ちゃんと彼のことを思いやった上で、金額を計算し、頼んでいる。彼氏なんだから、買うのが当然!」と(本当に言ったんですよ。「当然!」って)。彼女の「彼を思いやっての計算」とは、「今の月収45万円から20万円を引いても、25万円が残る。会社員時代は20万円以下で暮らしていたんだから、私に20万円のバッグを贈ることは不可能ではない」です。
「なんなの?その女!」と読みながら憤慨している方もいそうですが、基本的にはいい子なんです。でもお金についての考え方がずれていますよね。「無理かどうか」だけでなく、「適切かどうか」も考えないと。
そしてその後ですが、彼はバッグを買ってあげました。そして、今後はもうそういう高額プレゼントはしないと話したそうです。「将来のための貯蓄は、君との将来のための貯蓄なんだからね」と言って。そうです、二人は結婚したんです。結婚してからの彼女ですが、あなたの貯蓄は私の貯蓄でもあるのよ!と彼の無駄遣いをチェックする立場になったそうです。なるほど、自分のお金だと思うと無駄遣いはできないってことねと妙に納得。幸せにやっているようなので、めでたしめでたしです。