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陶器のお手入れ方法は?食器手入れの基本をおさえよう

陶器の正しいお手入れ方法をご存じですか? 毎日親しんでいる食器は、購入時のひと手間や日頃のお手入れ術を知っていれば、より長く愛用することができます。そこで、ここでは陶器と磁器の違いと、陶器の基本のお手入れ術をお届けします。

毎田 祥子

執筆者:毎田 祥子

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陶器のお手入れ方法は?食器手入れの基本をおさえよう

陶器のお手入れ方法はご存じですか?


陶磁器やガラス、漆など食器にもいろいろあり、お気に入りを使っていると毎日が楽しくなりますよね。そんなお気に入りも、買ってきたときのひと手間や日頃の扱い方、洗い方やしまい方を知っていれば、より長く愛用することができます。そこで、食器の中でもなじみ深い陶器と磁器の違いと、陶器の基本のお手入れ術をお届けします。
 
<目次>
 

陶磁器ってなに?陶器と磁器の違いを学ぼう

ふだん使う食器はたいてい陶磁器です。土や石(陶土や陶石)を練り固めて高温で焼き上げたもので、瀬戸物や唐津(からつ)物とよばれたりもします。製法によって陶器や磁器のほか土器、せっ器に分けられ、さらに生産地などでも細かく分類されます。すぐわかる陶器と磁器の見分け方は、指先ではじいてみたときの音。陶器はぽってりとした粘土質なので爪先でたたくと鈍い音がし、磁器はつるんとしていてたたくと金属風な音がします。
 

陶器の基本的な扱い方とお手入れ方法を学ぼう

「土もの」ともいわれ暖かみのある質感で、磁器より低い温度(1000~1200℃前後)で焼かれています。温度差に強く、熱くなりにくく冷めにくいのが特徴です。シミや匂いがつきやすく、欠けやすいのが難点。吸水性がありますが釉薬でコーティングしてあれば水はほとんど通しません。有名なものに萩焼や美濃焼、唐津焼、薩摩焼などがあります。

買ってきたらすること
まずはぬるま湯でさっと洗って汚れを落とします。その後は、土の目の間を埋める意味あいで、お米のとぎ汁を入れた鍋に器を入れ、30分以上煮沸し、冷まして水ですすいで乾かすと、茶渋やシミがつきにくくなります。ただし楽焼は煮沸してはいけません。

食器(高台)の裏側がザラザラしているものもあるので、テーブルが傷つきそうで気になる場合はサンドペーパーで少しこすっておくとよいです。

日常の扱い方
陶器は磁器に比べて割れやすい(磁器の強度は陶器の1.5倍)ので扱いには注意します。

電子レンジは「使用可」と書いてあるもの以外は使用しない方が無難です。金銀で模様が描かれたものはそこに反応してしまいますし、まれに貫入(かんにゅう)というひび割れのような模様部分から割れてしまうこともあるようです。

使った後は、手早く水・ぬるま湯や台所用洗剤で洗って、吹いてよく乾燥させてから収納します。水がしみ込んで抜けにくいため、汚れた水につけておくとカビや臭いが発生することもあるので要注意。つけ置き洗いは厳禁です。

また、「食洗機OK」と書かれているもの以外は食洗機は使わないようにしましょう。陶器全般、特に貫入(ひび割れ風の模様)があるものはそこから割れやすいものです。

陶器は、いくつかの注意事項を頭にいれておくだけで傷みやすくなるのを防げるものです。今までよりももう少し長く使っていけそうですね。

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