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国民年金 配当利回り12%!?(3ページ目)

今回は家族を支えるパパとママが加入している国民年金を運用商品に例えて考えてみます。

平田 浩章

執筆者:平田 浩章

ファミリーのためのお金入門ガイド

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国民年金は何年で元がとれる?

単純計算で支払った元金を回収するための期間は、今後の年金保険料の値上がり状況や給付額水準の変動にもよりますが、平成17年度の年金給付額水準で計算すると支払った保険料6,518,400円を一年当りの年金額794,500円で割ると約8.2年、年金保険料値上がり後で給付額は変わらないとすると8,112,000円を794,500円で割って約10.2年になります。

つまり年金を受給し始めて約10年前後経てば概ね支払った年金保険料相当は回収でき、その後は長生きすればするほど、得をするということになります。20年間年金を受給すると支払った年金保険料の約2倍、30年間だと約3倍受けとれるという計算になります。

この配当率は民間の生命保険会社や郵便局の簡易保険などの個人年金保険の利回りをはるかに凌駕し、同じ保険料水準では到底マネができないものです。これは国が国庫負担として1/3を負担していることも(平成21年までに1/2まで負担率が引き上げられます)大きく寄与しています。

おまけに前述のとおり要件を満たした場合は、遺族保障や障害時の保障も付いている国民年金、なかなか捨てたものじゃないですね。


■年金制度を次の世代にきちんとバトンタッチするのは私達の義務と責任

依然として国民年金保険料の納付率は全体の平均では63.6%。20~24歳で49.6%、25~29歳で50.2%、30~34歳55.2%、35~39歳57.5%と特に20代、30代で低い傾向が続いています。(「社会保険庁統計情報 平成16年度の納付状況」より)

年金制度自体は、悪く見ようとしたり不安視すればそれなりの見方もできますが、このままいくと、私たちの子ども達の世代では、制度自体がなくなりかねません。そんな子ども達やその次の世代に良い形でつなげていくためにも、私達自身の大人として義務と責任を果たす後ろ姿を見せていきたいところです。




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