家計簿・家計管理/家計管理の基本

家計の「見える化」で、安心マネープラン(3ページ目)

「将来のお金のことが心配!」と感じている人もきっと多いはず……。でも、不安に感じるのには原因があります。今回は、そんな不安の原因を取り除くための秘訣、家計の「見える化」について紹介します。

平野 泰嗣

執筆者:平野 泰嗣

ふたりで学ぶマネー術ガイド

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資産状況の「見える化」で、貯蓄・投資力を高める

通帳
資産状況の「見える化」を最もよく表しているのが、通帳ですね! まめに記帳をすることも「見える化」の第一歩です!
■2人の貯蓄予算を決める
2人の合計の収入と支出を「見える化」することによって、2人の貯蓄も「見える化」することができます。2人の収入の合計から支出の合計を差し引いた分が2人の貯蓄になるからです。けれども、貯蓄を上手にするためには、「収入?支出=貯蓄」ではなく、「収入?貯蓄=支出」に発想を切りかえる必要があります。まず先に貯蓄予算を作り、収入から貯蓄を引いた残りの金額で、支出を抑えるということです。(詳しくは、「貯まる!貯蓄術~貯蓄ができる、毎月の家計予算の作り方」を参照下さい。)

2人の収入と支出の合計を「見える化」によって傾向を把握し、2人の貯蓄予算を作ることで、2人の貯蓄力を高めることができるでしょう。

■「家計の資産管理簿」で2人の資産状況を「見える化」しよう!
いざ2人で住宅を購入しようと思ったときに、「今、貯金どのくらい?」、「えっ、これだけしかないの?」、「もっと、貯まっていると思ったんだけど……」、「あなただって、全然貯まっていないじゃないの!」といった会話をするカップルがいます。「そんなカップル本当にいるの?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、私の知り合いの中にも、お互いの貯蓄額を知らないカップルが意外に多いのです。

●「家計の資産管理簿」を作ってみる
「資産状況を把握するって、どうしたらいいの?」という方にオススメなのが、「マネー情報 知るぽると」が提供する「家計の資産管理簿」です。預貯金や有価証券、保険証券、クレジットカードなどの資産と負債を記入し、現在の資産状況を把握することができます。
●万が一の時に役立つ
資産管理簿を作ると現在の2人の資産状況が把握できます。例えば、万が一パートナーが病気や事故で亡くなってしまった場合でも、残された方は、相手の資産(貯金や保険、借金)が分かるので、大変助かります。
●ライフプラン作成の基礎資料になる
2人の将来の夢や目標を織り込んだライフプランを立てるには「お金」という要素は欠かせません。そこで、現在の資産状況を把握するための基礎資料として、資産管理簿は重要なのです。

■2人の資産の合計で投資を考える
ここで、少し投資のことを考えてみます。夫と妻のそれぞれが200万円ずつ貯金をしているとします。それぞれが個別に管理していた場合、「200万円あるけど、投資に回すのはちょっと勇気がいる……」と妻も夫も考えるかもしれません。ところが、お互いの資産を公開して2人の資産の合計が400万円だと分かったとします。すると「400万円の内、100万円くらいなら投資に回そうか?」といったように、2人の資産を把握することによって、リスク許容度も高まり、積極的な投資ができるようになるかもしれません。

「投資はしなければいけない!」というものではありませんが、2人の資産を合算することで、少し視点を変えて、資産運用を考えてみてはいかがでしょうか。

最後はライフプランの「見える化」で、2人の夢を実現しましょう!

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