転職成功者の割合は?
さぁ、転職活動の開始だ! 収入がアップできるかな…… |
一昔前までは、一度入った会社には定年退職まで勤める終身雇用が一般的でした。けれども、もはや終身雇用制の時代は終わり、個々人の能力や希望に合わせて、自由に会社や働き方を選ぶことができる時代になったと言えます。そんな時代に合わせて、転職を支援する企業が台頭し、転職が一般化してきたことは周知のことだと思います。
では実際に、転職経験者はどの位なのでしょうか? 平成14年就業構造基本調査(総務省)によると、過去に一度でも転職を経験したことのある有業者の割合は48.4%で、ほぼ5割という結果です。予想以上に転職経験者が多いことが分かります。
■転職のイメージは?
転職というと、「自分のやりたい仕事に就けた」「収入が大幅に上がった」といった転職成功者の華々しいイメージがある反面、「前の会社の方が良かった」「収入が思った以上に上がらなかった」といったマイナスの話も良く聞きます。それ故、「転職はリスクが大きい」というのが一般的な捉え方のようです。
■転職で収入が上がった人の割合は?
「収入アップ=転職成功」とは、一概に言えませんが、転職して収入がアップするかどうかは一番気になるところですね。下のグラフは、「平成18年雇用動向調査結果の概況」(厚生労働省)から、年代別転職者の賃金の変動状況を表したものです。25~29歳で転職によって収入が増加した人は42.7%、30~34歳で35.9%、35~39歳で37.6%、40~44歳で35.0%という結果でした。
一般に、転職の限界は40歳位と言われていますが、40~44歳の年代でも収入アップした人の割合が35.0%というのは心強いですね。企業は、平成不況時代のリストラのツケで、即戦力である中途採用に力を入れています。そういった昨今の雇用情勢は、転職者に有利に働いていると言えそうです。
※「平成18年雇用動向調査結果の概況」(厚生労働省)より、ガイド平野が作成 |