家計改善の着眼点・その1「E」
いつも習慣で買っているけど、あまり読んでいない雑誌…… |
■タバコをやめる
お小遣いを減らされた結果、タバコをやめたという話を最近よく耳にします。ヘビースモーカーで毎日1箱のタバコを消費する人は、1ヶ月で約1万円の節約になります。将来の健康のことも考慮すれば、その効果は更に大きくなるでしょう。最近、一部の禁煙治療に保険が適用されるようになり、私の周りでは禁煙に取り組んでいる人が増えています。
■必要ない雑誌の定期購読をやめる
いつもの習慣でつい買ってしまう週刊誌や毎月定期購読をしている雑誌など、見直してみてはいかがでしょうか。ほとんど読まずにそのままマガジンラックにたまり、ゴミの日に捨ててしまうものって意外と多いです。
■年会費の支払いを見直す
年会費初年度無料で入ったカードなど、解約の手続きが面倒で、そのまま会費を払っているものなど、積み重ねれば金額が多くなります。また、シングルの時は頻繁に通っていたスポーツクラブで、今はほとんど行っていないのに、そのまま年会費を払い続けているケースも意外に多いです。
Eliminate(やめる、捨てる、除く)は、「ECRS」の中で最も効果が大きいと言われています。いままで支出していたものをやめると、その分貯蓄が増えます。ただ、やめるには気づきと勇気が必要です。パートナーと2人で支出をチェックして(あ、ケンカはしないでくださいね……)、そして、互いに励ましあって実践してみてください。
Combine(統合する、結合する)
家計改善の着眼点の2つ目は、Combine(統合する、結合する)です。いままで支出している項目を統合したり、結合したりすることで支出を抑えるという発想法です。個々に契約しているものを統一したり、まとめ買いをすることなども含まれます。■定期券(1ヶ月定期を6ヶ月定期にする)
すでに実践されている人も多いかもしれませんが、定期券は1ヶ月定期を購入するよりも、まとめて6ヶ月定期を購入する方が、割引率が大きくなります。遠距離の通勤をしている人にとっては6ヶ月定期を購入するには初期の費用が多くなりますが、それだけ効果は多くなります。ただ最近は、会社側でも経費削減ということで、6ヶ月定期代を支給しているところが増えてきています。
最近は、ICカードによる自動改札で、利用する機会が減ってしまいましたが、電車の場合は回数券、バスの場合はバスカードなどがあります。決まった経路での出張やバスでの移動が多い人は利用する価値があります。
■プロバイダー、固定電話、携帯電話をまとめる
以前、固定電話しかなかった時代は、通信費といってもよほどの長電話をしない限りは1万円を超えることは滅多になかったでしょう。けれども現在は、固定電話に加え、携帯電話やパソコンのプロバイダー代など、家計に占める通信の割合は次第に増えています。
それぞれ個別の会社に加入しているものを固定電話、携帯電話、プロバイダーなどを同一会社にまとめると安くなる割引サービスもありますので、いろいろ比較してみましょう。
■夫婦割引・家族割引を活用する
携帯電話各社では、家族間の通話料を無料にするなどの家族割引サービスを競って提供しています。最近では、英会話教室や資格学校、学習塾などでも、家族割引や兄弟割引など割引サービスを提供しているところが増えてきています。
Combine(統合する、結合する)の代表的なものに「まとめ買い」という方法がありますが、まとめて買うと確かに単価は安くなりますが、注意も必要です。頻繁に使うものなら効果的ですが、納戸にデッドストック(何年も使用せずに保管している)になっていると、かえってムダな買い物をしたことになります。くれぐれも必要なものかどうか判断してからCombine(統合する、結合する)に着目する必要があります。