「夫は外で働き、妻は家庭を守る」という考え方
内閣府「男女共同参画に関する世論調査」で、「夫は外で働き、妻は家庭を守るべきである」という男女の固定的役割意識について統計が出されています。(全国調査)
※「平成20年版男女共同参画白書」よりガイド平野が作成 |
「反対」、「どちらかと言えば反対」と回答する人の割合は、平成4年は34%であったのに対し、直近の平成19年の調査では52.1%となり、ついに過半数を超えました。もちろん過半数を超えたといっても、依然として、「賛成」、「どちらかと言えば賛成」という意見も多数あります。女性の社会進出を積極的容認する考え方もある一方で、子どもの発達心理・教育という側面からは、子育ては女性がしっかり行った方が良いという考え方もあります。人それぞれの考え方があって、結論の出る問題ではありません。
(都道府県調査)
※「平成20年版男女共同参画白書」よりガイド平野が作成 |
「平成20年版男女共同参画白書」で、都道府県別に同様の調査を行ったものの結果をまとめたものが掲載されていたので紹介します。調査年度が異なるのですが、「反対」、「どちらかと言えば反対」と回答する人の割合は、東京都(平成17年)52%、佐賀県(平成17年度)66.6%、鹿児島県(平成19年)39.2%で、地域格差があることがわかりました。同じ九州地区で、佐賀県と鹿児島県で「反対派」と「賛成派」の割合が大きく異なっているのは興味深いところです。その意識が反映してか、全国共働き率ランキングでは、佐賀県は全国9位に対して、鹿児島県は30位前後でした(ガイドコラム:「共働き夫婦、多いのは何県?」)