ふたりで学ぶマネー術/ふたりで学ぶマネー術

夫は外で働き、妻は家庭を守る?

「夫は外で働き、妻は家庭を守るべき」という考え方について最近、意識が変わってきたそうです。あなたは、「Yes,No」どっち?

平野 泰嗣

執筆者:平野 泰嗣

ふたりで学ぶマネー術ガイド

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家族
子どもの発達と教育の面では、女性がしっかり子育てすることが大切?
100年に一度といわれる経済環境の中で、失業率の上昇など雇用環境が悪化しています。その中で少しでも家計の足しにということで、新たに働きに出ることを希望する女性も増えているようです。共働き世帯の増加という視点でみると、この経済環境とは関係なく、ここ数年間続いていることです。今回は、「共働き」という働き方について考えてみましょう。

【記事のインデックス】
共働きは減っている? 増えている?……1P目
「夫は外で働き、妻は家庭を守る」という考え方……2P目
ライフプランから考える共働き……3P目


共働き共働きは増えている、減っている?

共働き夫婦、多いのは何県?」の記事の中で、平成17年度の国勢調査による全国の共働き率は44.4%で、前回調査(平成12年)よりも0.5%低下していると書きました。ガイド平野は、共働きの世帯は増加傾向にあると思っていたので、ちょっと意外でした。

いろいろ官公庁の資料を調べていたら、ちょっと違う視点の共働き世帯に関する統計を見つけました。下のグラフは、共働き等世帯数の推移で、「男性雇用者と無業者の妻からなる世帯」と「雇用者の共働き世帯」の推移を表したものです。

「男性雇用者と無業者の妻からなる世帯」(ここでは、専業主婦世帯という)とは、夫が非農林業雇用者で妻が非就業者の世帯を指し、「雇用者の共働き世帯」(ここでは、共働き世帯という)とは、夫婦ともに非農林業雇用者の世帯を指します。いわゆるサラリーマンや公務員など給料を貰っている世帯で、共働きと専業主婦世帯を比較したグラフになっています。国勢調査の場合、農林業従事者なども含んだ調査結果となっているので、今回の統計の方が、一般的な共働きと専業主婦世帯のイメージに近いかもしれせん。

<共働き等世帯数の推移>
配偶者控除と配偶者特別控除
※「平成20年版男女共同参画白書」よりガイド平野が作成

バブル期前までは、専業主婦世帯の方が多かったのですが、バブル崩壊前後から共働き世帯と専業主婦の世帯が急接近しています。そして、平成9年以降は、共働き世帯が専業主婦世帯を上回り、その差はさらに開く傾向にあります。

共働き世帯が増えた原因として、家計という視点で考えると、雇用不安や年金問題など、日々の生活や老後に対する経済的な理由が挙げられるでしょう。また、それ以外に、女性の社会進出に対する意識変化も重要な要素といえます。

あなたはどっち?「夫は外で働き、妻は家庭を守るべき」Yes or No?

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