自宅で容体が急変した
自宅で容体が急変してしまい、危篤に陥ったときにはすぐに主治医に連絡をとって指示を受けます。深夜や休診日の場合は119番で救急車を呼び、かかりつけの病院に運んでもらいます。特に決まった主治医がいない場合、119番で救急車を呼び、救急指定病院へ移送してもらいます。万が一、心臓の鼓動が聞こえなかった場合でも、勝手に死亡の判断をしてはいけません。119番に連絡し、医師に死亡の判定をしてもらうまでは身体を動かさないこと。特定の主治医がいる場合は連絡して判断をあおぎます。
牧師・神父・僧侶への連絡
キリスト教の信者の場合、臨終の際は牧師や神父が息のあるうちに立ち会って祈ることが非常に大切なこととされています。仏教の場合、僧侶が臨終前に立ち会うことは稀ですが、死亡後に枕経のお願いをするケースもありますので連絡先を確認しておきます。病院で臨終を告げられたら
息を引き取ったら、病院では看護師が遺体を整えます。傷口がある場合はきれいにふさぎ、体液露出を防ぐために口、耳、鼻、肛門は脱脂綿を詰め、全身をアルコールで拭き清める「清拭」が行われます。また、病院によってはひげを剃ったり薄化粧をしたりするところもあります。このような死後の処置については保険の適用外となりますので、実費で1万円~5万円くらいになります。退院の手続きについて
寝台車を待っている間に病院の支払等、退院の手続きをします |
死亡診断書の発行手数料は病院によって異なります。1通だいたい100円から500円くらい。1通だけ無料という病院もあります。
遺体の搬送&安置
多くの病院では、亡くなると霊安室へ運ばれます。霊安室は搬送先がきまるまでの仮の安置場所ですから、長時間遺体を預かっていただけません。そのためすぐに葬儀社に連絡して寝台車を手配する必要がありますが、その時点で葬儀社が決まっていない場合は病院紹介の葬儀社に依頼するケースもあります。もし遺体搬送を病院紹介の葬儀社へ依頼した場合でも、その葬儀社へ通夜・葬儀を依頼しなければいけないわけではありません。遺体搬送&ドライアイス等で遺体保全処置だけお願いして、改めて葬儀社を検討することも可能です。
安置場所を決める
ひと昔前ならば「病院から自宅へ帰って安置する」というのがあたりまえでしたが、最近は少し事情が違ってきています。「マンションだから迷惑かも」「近所に知られたくない」「家が狭いから」などの理由で、自宅へ帰らずに別の場所へ安置することも多くなりました。具体的には……- 葬儀式場内の安置室・保冷庫
- 火葬場の保冷庫
- 葬儀社の安置室・保冷庫