投資先としてすっかり定着した感のあるREITですが、実は日本での歴史はまだ浅く、日本ビルファンド投資法人とジャパンリアルエステイト投資法人の2銘柄が、初めて東京証券取引所に上場したのは、2001年の9月。やっと7年目です。「まだ、それだけ?」と思う方もいらっしゃるでしょう。
上場来、株式や債券とは違う独自の値動きをするということで、投資先のひとつとして選択されてきたREIT。今回は、REITの魅力についてご紹介します。
【記事のインデックス】
投資口価格の下落で利回り上昇! ……1P目
魅力1:利益の90パーセント以上を分配……
2P目
魅力2:不動産特有の流動性の低さを解消……
2P目
魅力3:少額から投資が可能……
2P目
リターンが高いということは、それなりのリスクがある? ……
2P目
投資口価格の下落で利回り上昇!
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REITの利回りは上昇している! |
REITの価格動向を示す「東証REIT指数(算出開始日:2003年4月1日)」の動きを見ると、REITは順調に上昇傾向にあったことが見てとれます。しかし、利益の増加がさほど見込まれない中での価格上昇がもたらしたものは、利回りの低下です(利回りが低くても許される投資先となっていたということでしょう)。1年ほど前には、「投資先として魅力を感じなくなった」という声をよく耳にしたものです。
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順調な上昇傾向が昨年の夏に一転して下落!(イメージ) |
しかし、昨年夏以降、REIT指数は下落。個々の投資法人の投資口を見てもその価格が下落していることが見てとれます。その結果として、現在、REITの利回りは、低いものでおよそ3パーセント台、高いものでは8パーセント台。現在の利回りは、現物不動産(投資用マンションを買うケースなど)へ投資する際の利回りと変わらないくらいまで上昇しています!
具体的な REITの魅力を
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