「売れる保証」なし
リスクをしっかり理解しよう |
市場を通じて売買されるということは、「売りたいと思うときに必ず売れるという保証はない」ということです。実物の不動産に比べ、格段に流動性が高いとはいえ、REITに流動性リスクが全くないということではありません。
「価格の保証」なし
市場における投資口の価格は、金利の動向や経済情勢など、さまざまなことに影響を受けます。一般的に、金利上昇はREITのコスト負担増につながります。そのため、投資口価格の下落が懸念されます。また、昨年来、REITの投資口が大きく下落する引き金となったのは、米サブプライムローンの焦げ付きが引き起こした信用収縮です。REITの投資口が大幅な価格の下落にみまわれたことは前ページでご紹介しました。投資口は思い通りの価格で売れる保証もないということです。
「利回り保証」なし
REITの分配金利回りは、不動産からの収入やコストによって影響を受けますが、賃料がコンスタントに入ってくるため、急激に大きなブレがあることは考えにくいでしょう。しかし、分配金の有無やその程度については、保証があるわけではありません。各REITは、分配方針に従って分配をする予定ではいるものの、予想通りにいかないケースがあることも理解しておきましょう。
このほかに、REITは投資対象が不動産ですから、不動産特有のリスクとも密接に関係があります。加えて金利変動のリスク、法律や税制変更のリスクなど、実に多くのリスクがあります。魅力がある投資先にはリスクがあるもの。しっかり理解したうえで投資したいものです。
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