2 実例

「自殺を考えました」(50代 男性)

ケース
 男性と妻、20代の子の3人家族。収入は月収28万円、ボーナスは年間100万円。負債総額、9社から計488万円でした。

相談に訪れた男性は、カウンセラーにぽつりと「死のうと思って富士山の樹海まで行ったんです。でも、病気がちな妻の事を思うと死ねなかった・・・・・・」と、語ったそうです。会社の労働組合から相談先を紹介され、予約をしますが妻に借金のことを打ち明けられず、何度もキャンセルしたそうです。

前回のコラム 1人で悩まず、今すぐ相談!<1>でもお伝えしましたが、多重債務は家族の協力が無いと解決できません。そのため(財)クレジットカウンセリング協会では、夫婦どちらかの借金でも必ず二人でカウンセリングを受けます。

やっと妻に打ち明けることが出来、相談に訪れた時は、以前自営業をしていた時の取引先への支払い、マンションの住宅ローンなどで、毎月の返済額は増えていました。生活が苦しいので、返済のために借りて返す、また借りるの繰り返しでした。

本人の借金をどうしても返したいという強い意志があったので、家計を見直し、弁護士による債務の減額(任意整理)で弁済計画がたちました。500万円近い借金でも、このケースでは、半分近くまで債務を圧縮することが出来たため、自己破産することもなく現在順調に返済中です。

アドバイス
 大手企業のサラリーマンが、友人に「土地を売ってすぐにお金を返すから、その間500万円貸して」と頼まれ、貸したが返済してもらえないケースなど、人のためにお金を借りて貸すという事もあります。銀行、カード会社等は、お金を貸す相手が大手企業の社員ならと、お金を貸してくれます。この場合、自分で借りたお金は返済しなくてはいけないので、誰にも相談しないで次々と借金を繰り返してしまいます。

どんな場合でも、借金を返すための借金をする前に一人で抱え込まず、とにかく周りの誰か又は専門家(相談機関、弁護士など)に必ず相談しましょう。「死ななくても、必ず道はあります」と語った担当カウンセラーの言葉が印象的でした。

(財)日本クレジットカウンセリング協会
相談受付 月曜日~金曜日(12月28日~1月4日、祝日等を除く)
午前10:00~12:40 午後2:00~4:40
TEL03-3226-0121

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