お金を借りる/どうすればいい?お金の借り方教えます

カリスマ借金コンサルタントと語る・前編 真面目な人ほど借金にハマる!?(2ページ目)

お金で成功するためには、お金にからむ失敗も知っていなければいけません。そこにはどういう傾向や共通点があるのか?「お金」についてカリスマ借金コンサルタントと対談しました。知っていれば恐れなくてもいい。

横山 光昭

執筆者:横山 光昭

お金を貯める体質改善ノートガイド

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良い借金と悪い借金の違いは?

横山: よくお金の専門家(ファイナンシャルプランナーなど)は「借金=悪」みたいにいいますが、私は利用の仕方によっては必ずしも悪とは思っていません。猫次郎さんにとって、「良い借金」と「悪い借金」の違いはどこにあるとお思いですか?

吉田: 良い借金は、前向きで計画的な事業のための運転資金のようなもの。悪い借金は、返済困難になった複数のローンを一本化してしのいだり、借金で借金を返すような「問題の先送り」的で「建設的でない」ものでしょうね。

失敗しないために

横山: お金(借金)で失敗しないためのアドバイスはありますか?

吉田: 実はローンでも借金でも借りることを「排除しないこと」ではないでしょうか。失敗してもいいから、気の済むまで使ってみることです。冒険してみることです。いささか逆説めいていますが・・・。

1度や2度ブラックリスト入りしたっていいじゃないですか。倒産したっていいじゃないですか。人生は長いんですから。借金やローンを完全排除しようとすると、一見良さそうですが、免疫がつきにくくなりますので、もし突発的に事故が起きたときに対処できなくなる恐れがあります。

横山: お金で失敗してしまうと、金銭面の信用だけではなく、社会的信用とか地位、評判などいろいろなものを失ってしまったと捉えてしまう人もいますよね。そうではなくどのように捉えるべきなのか。今後借金を整理するかもしれない方の参考になると思うので聞かせてください。

吉田: 失敗したときに関係者に責められるのは当たり前ですので、その点は深く反省する必要はありますが、あまり深刻にネガティブに捉える必要はないでしょう。失敗は誰にでもあります。それを「もう二度と再起できない」と捉えるのはあまりにももったいない。想像力と行動力が欠如しています。

たとえ失敗しても再起はできる! ネガティブに捉えてはいけない

吉田: 誤解を恐れずにいえば、多重債務や事業の失敗というのは「ゲームでしくじった」程度のものです。生きるとか死ぬとか、そんなレベルのものではありません。ゲームならば、一度ゲームオーバーになっても、何度でも再プレイできますよね?それに、ゲームなら、一度失敗しても「悔しい~っ!傾向と対策をおさらいして、もっと上手くなってやるぞー!!」と考えますよね? そう考えれば事業で失敗しても、その後の再起が楽しくなってくるではありませんか!?

この考え方が浸透すれば、事業の失敗で自殺する人(推定で年間数千人)も激減するだろうし、倒産処理も再起できずに生ける屍みたいに過ごしている法人や個人(=金融機関側から見た「不良債権」)も激減し、経済は底から湧き上がるように活性化することでしょう。犯罪も減ることでしょう。
借金を踏み倒すことは確かに良くありませんが、やむを得ない理由で踏み倒してしまった人は、その後で別のいろいろな形(再起後の納税や、社会貢献など)で社会還元すればよいのです。小さいことにとらわれず、前進することが大切です。

自己批判の気持ちは大切です。借金によって他人に迷惑をかけたことには間違いないですから、その点は大いに反省すべきです。しかし、そこで立ち止まってはいけません。自分の過去に本気でオトシマエをつけたければ、図太く構えて、周囲に罵倒されながらでも、マイペースで、「自分のあるべき姿」にむけて歩むことです。



対談の続き、【カリスマ借金コンサルタントと語る・後編 一歩踏み込んで考えてみたいこと】も是非ご覧ください。

吉田猫次郎さん
吉田猫次郎

著書に「ブラックリストなんて怖くない」(宝島社)、「図解借りたカネは返すな」(アスコム、共著)、「猫の手貸します その借金何とかしましょう」(朝日新聞社)ほか。

ホームページ http://www.nekojiro.net/


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