カードローンやキャッシング、リボ払いの注意点

お金とはエネルギーです。お金をうまく扱えばお金は人を幸せにしてくれますが、扱い方を誤ればお金は人を苦しめます。その典型的な場面が「お金を借りるとき」です。

カードローンやリボ払いをしてお金の支払いを先延ばしにしていませんか?

カードローンやリボ払いをしてお金の支払いを先延ばしにしていませんか?


お金の悪い借り方、良い借り方の違い

お金の良い借り方とは、「安く借りられること、確実に返せること」です。返せないときでも大ピンチに陥らないように緩和措置があることも重要。金利の水準、返済能力、緩和措置があるかがポイントとなります。一方で、悪い借り方は、その逆。金利が高い、返済が綱渡り、そして返せないと大変なことになってしまう。こんなお金の借り方をしてはいけません。カードローンやキャッシング、リボ払いをしている人を特に気をつけて頂きたいのです。

支払いの先延ばしは人生自体を赤字化する

私が警告したいのは、カードローンやリボ払いをしてお金の支払いを先延ばしにすることで、生活の収支が知らず知らずのうちに赤字化してしまうこと。人生がお金の返済で忙しくなると心の余裕を失い、より大事なものを少しずつ失っていきます。カードや悪いローンでお金の支払いを先延ばしすることは、次のような問題を発生させることを覚えておきましょう。

●カードを使うのは、出金の痛みの先送りである
クレジットカードを使う人は、現金払いをする人よりも、お金をたくさん使ってしまいます。本当は要らない物まで買ってしまいます。それは、クレジットカードが財布からお金が出ていく痛みを先送りしてくれるからです。

●クレジットカードで一時的に気前が良くなってしまう
普段は慎重で賢明なはずの人の金銭感覚をクレジットカードはマヒさせます。だから、お店や商人はクレジットカードを使える環境を整えてあなたを待っています。カード会社に手数料を払ってまでしても、クレジットカード会社に加盟するのは、あなたにカードを使わせた方が売り上げが上がるからです。

●収入の範囲内で生活をするという規律を壊してしまう
良い借り方というのはあるものの、人生の基本は入金する金額の範囲内で生活することです。自然界も与えられた資源の範囲内で営まれています。動物も植物も同じです。与えられたモノしか受け取ることはできませんが、現実に存在する資源量を超えた消費をしていくことは、資源の枯渇、環境破壊につながります。

そして、人間が考え出したお金だけは、ヴァーチャルに増殖するやっかいなシロモノです。カードを使えばOKという、安易にお金を借りる道が開かれていることが、人とお金の関係をますますやっかいにしています。使えるお金の範囲を超えてお金を使う、その不足を簡単にローンで充当してしまうというオキテ破りを一度犯してしまうと、お金に対する規律がぼやけていきます。

僅かな金利でも、チリも積もれば山となる

クレジットカードによるキャッシングや消費者ローンの金利は、だいたい年利15%くらいです。銀行の普通預金の金利が0.001%ですから、受け取れる金利の15000倍を払っているのです。もちろん、悪い借り方です。それなのに、安易にお金を借りてしまう人がいるのは、一回の金利負担が少額だからです。10万円借りても、ひと月で1,250円程度ですから、気にしません。いっぺんに現金残高が増える喜びに比べたら、割に合うコストだと判断してしまうのです。それが、誤解の始まりです。もし、それを10年間5%で複利運用できていたとしたら、約19万円の機会損失なのです。

ポイントやマイレージという「まき餌」にだまされている

本当は自分のモノではないお金を自分のモノであるかのように錯覚させることが、クレジットやキャッシングなどローンの本質です。間違えやすい人の脳にとっては、それだけで十分魅力的です。それをもっと魅力的にするために、ポイントやマイレージという仕掛けを商売人は考えました。

ポイントやマイレージは、お金をたくさん使った人へのご褒美です。すると、人はまた錯覚をこう進させて、ご褒美を目的と取り違えてしまいます。ご褒美をもらうためにお金を使うようになるのです。8,000円で済む買い物なのに、あと2,000円買い上げて一万円にすると1,000円分のご褒美がもらえるとそそのかされると、人は簡単にお金を余計に使ってしまいます。得をしたように見えますが、確実に手持ち現金は減り、必要量を超えた購入をしているのです。

たとえ、どんな出費でも、現金払いを心がけましょう。クレジットカードを使ってよいのは、海外旅行の時だけです。

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