借金の返済・債務整理/こんな時どうする?お金を返す実例解説

2005年 347件の家計相談を振り返る(4ページ目)

2005年も多くの家計相談をさせていただきました。事情は人それぞれですが、原因や理由は意外と大別できるものです。一年の締めくくりとして、その傾向をまとめてみました。

横山 光昭

執筆者:横山 光昭

お金を貯める体質改善ノートガイド

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印象に残ったケース

2005年 347件の家計相談を振り返る
二度と同じ失敗をしないように、みんな頑張っています!
日々様々な方から、状況の変化をお聞きする業務なので、一つひとつがどれも印象深いのですが、特に思い出すことを挙げると…。

  • お金がなく相談料が払えない。そして私の事務所までの交通費もない。(でも非常に前向きだと感じたので)千円貸した。その後、不良債権。

  • 毎日3-4回必ず電話が来る人。これが欲しいが買って良いか?等(一ヶ月位続いた…)。ある程度、自己管理して欲しいと思った。

  • 「親にも絶対相談できません!」と言っていた人が親に相談したところ、お金持ちの親御さんだったらしく700万円全額を立替払い!そのまま返済したが、半年後に300万円の借金を作って再び相談にきた。〔法的にきちんと解決し、個人信用情報機関(ブラック)に載せた方が本人の為だよって、本人にも親にも忠告したのに…〕

  • 精神的に不安定なケース。面談中にカレンダーをじっと見つめる。しかも面談中、私と絶対に目を合わせない。どうすれば…とけっこう悩んだ。

  • 一時間しか寝ないで働いている人。面談中に寝そうになっていた。

  • 借金をどうしたら?っていう相談なのに、ヴィトンのバッグやロレックスの時計、おまけにかなり高価そうなダイヤの指輪をバーンとして来た。

  • 8200万円の借金が約440万円に減った(金利の引き直し・事業されている方)。過去最高。とたんに人が変わった。

上記のような、ちょっと困ったちゃんだけではなく、深刻なケースも当然数多くありました。

一つだけ例を出すと、「振り込め詐欺」とはしばらく気付かずに持っていた全財産をきれいに吐き出し、さらには金融業者からお金を借りてどんどん振り込んで、結局業者とは連絡が取れなくなり残ったのは借金だけ。自己破産となってしまいました。

それと今年だけに限られたことではなく、例年辛く感じるケースは「連帯保証」が関係するケース。「内容をよく確認もせず、また連帯保証の仕組みも知らずに契約に安易にサインするからだよ…」というご意見をお持ちの方もいますが、当事者(保証人)はそれで済ますことができないものです。

主債務者(お金を実際に借りた人)から、何の事情や相談も受けずに勝手に行動されたとなると尚更のことです。悔しい、恨むのは当然の発生する感情だし、人に対して信じることができなくなる場合だってあります。少しでも、連帯保証で苦しむ人が減ることを願っています。

今年をざっと振り返ると、こんな感じの一年でした。でも、ほとんどのケースが時間をじっくりかけて話すことによって、お金に対する考え方とか、今までのどうしてこんな状況になってしまったのか? 何がいけなかったのか?に気付いてくれて、二度と同じ失敗をしないように自覚を持ってくれたことが、とてもうれしく感じました。さてさて、来年はどんな年になるやら…。




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