借金の返済・債務整理/困っている人必見!借金整理・債務整理はこうやる

ピンチはチャンスって本当?借金実例(前)(2ページ目)

ピンチをチャンスにする。かっこいい言葉ですが、チャンスに出来るかどうかは、ピンチへの向き合い方で変わると思います。そんな事例をご紹介します。こんなピンチにたたされたら、あなたはどうする?

横山 光昭

執筆者:横山 光昭

お金を貯める体質改善ノートガイド

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相談料は子どものお年玉!?

ピンチはチャンスって本当?借金実例(前)
こんなはずではなかった。こじれた紐をほどくことは出来る?
<事例>
Yさんは34歳の奥様です。写真屋さんでパートをしています。ご家族は、ご本人、夫、子ども2人(小4と小2)の4人家族。

「最近借入れが増えだし、今後どうしたらいいものか?」と1人で家計相談にきました。借金の内容を聞くと、クレジットカード(2社)のキャッシング75万円、消費者金融2社の利用で80万円。総額約155万円です。

金額自体はさほどでもありませんが、妻のパート収入だけでは返済が難しい状態でした。
借金が増えた原因を問うと、「すべて私が悪いのです」と口をつぐんでしまいました。

夫には借金のことを内緒にしており、「私が勝手にやったことだし、夫は借金を嫌っている。とても打ち明けられない」と。しかし、家計簿もきっちり付けており、そんな浪費をするようなタイプの人には見えません。

適切な解決のためにも、まず家族(夫)に話すべきだと私は感じました。そして、家族一丸となり家計を再生させるため、今後のことを夫婦でしっかり話し合い、協力をもらえるよう助言しました。

3時間の面談が終わり、相談料として差し出されたお金が、きれいにそろって三つ折になっていました。「これ(お子さんの)お年玉でしょ…。今後がんばって生活変えましょうね」と一言加え初回家計相談を終えました。


夫に打ち明けたYさん

それから数日後、再びYさんから電話がきました。
Y:「夫に話しました。離婚すると言われました…。しかたがないです」

私:「そうですか…。それは残念ですね」

Y:「でも、進めないわけにもいかないので、これからのサポートお願いします。『良かれと思ってやった』ことが、こんな結末で…」

私:「えっ、良かれと思って?? Yさん、どういう意味ですか?」

Y:「いや、別に…」

私:「私には本音で話してくださいよ。あなたの様子や態度などからはどうも腑に落ちないことが多くて。納得できない場合、私は本心でサポートできません。」

後日、再度来所いただきました。
Y:「これから、私は一人で生きていかなければなりません(離婚届の用紙も持っていた)。借金の返済を続けたくても無理があるかと思います。そうなると方法は、自己破産しかありませんよね。そのように手続きを進めるよう、サポートしてください」

私:「そういった具体的な借金整理の方針は、法律家に任せましょう。今は大した問題ではありませんから。それよりも、借金が増えた原因をもう一度お話ください」

Y:「ですから私が…」

おそらく、借金をつくってしまった本当の理由を隠している、そう思えてなりません。この人は、本当に自分の問題と向き合えているのか、納得のいく解決が出来るのか…、そんな疑問が頭をよぎりました。


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