離職者支援資金貸付制度、その中身は?
どうしても困ってしまったら、公的な貸付制度も有用かもしれません。 |
貸付限度額 |
月額 20 万円(単身世帯は 10 万円) |
貸 付 期 間 |
12 か月以内 |
貸付の利率 |
年 3 % |
貸付金の償還 |
貸付期間終了後 6 か月間を据置期間(無利子)とする |
連帯保証人 |
原則として 1 名 |
限度額での貸付を期待すべきものではありませんが、生活費の「補填」としては、心強い金額だと感じます。そして返済については無利子期間もあり、全体としては最長7年6ヶ月の返済期間が設けられています。金利も非常に良心的です。
このほか、一部の労働金庫では、勤務先企業の業績悪化等により収入が減少した人、倒産等により離職した人を対象として、地方公共団体との連携等による生活支援のための特別融資を行っていますので、そちらもご確認ください。
焦って借り入れない!
このような制度が存在すること自体、広く知られていないのが現実です。借りるとしても、お手持ちのカードからのキャッシングしか頭に浮かばなかった人も多いのではないでしょうか。それでは安易です。
お金を借りるときは、とにかく早くお金を手にすることで頭がいっぱいになってしまい、金利も気にせず具体的な返済計画も立たないまま借り入れている人が殆どです。そこで忘れてはいけないのは、「借りる」ということは「返す」こととセットであるということ。「借りる」ことがゴールなのではなく、「返す」ことへ向かうスタート地点に立っているだけなのです。そこを勘違いして、その後を苦しくしてはいけません。
「他の手段は無いのか?」「本当に借りずに乗り越えられないのか?」そこを自問してから、ご自分で納得できる形で行動する。こんな時代だからこそ、そのような意識が大切だと感じます。逆に言えば、この時期を乱暴に過ごすことは自滅に近づきます。
乗り越えるために、まずは今、講じられる選択肢を私たちは多く知っておきたいものですね。
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