返せないのは今だけ…というとき
返還できない事情があるときは相談を。猶予制度が使えるかも!? |
奨学金で受ける貸与額は、毎月いくら貸与してもらうかにもよりますが、かなりの額になります。それを毎月数万円、長期間かけて返還していくのです。俗な言い方をすると「景気のいいときもあれば悪いときもあるさ!」ということで、失業・病気・災害などで返還が困難になったときの策が作られているのです。猶予の制度を利用すると延滞者ではなくなります。
返還期限の猶予制度を受けるには?
猶予制度には在学猶予、一般猶予の2種類があります。在学猶予は、進学・留学などさらに教育を受ける場合に認められます。一般猶予は、災害・傷病・失業など生活に困窮するような場合が要件です。ですが、要件は一般的な基準。自分は要件に合わないからと延滞者になるよりは、自分の今の状況を相談し、どのように返還していくか、どのようになったら返還を再開できるのかということを、打ち合わせておくことが大切です。
猶予制度についての詳細は日本学生支援機構を参考にしてください。
アドレス http://www.jasso.go.jp/henkan/yuuyo/index.html
奨学金を単なる借金にしないで!
奨学金は貸与制であるため、返還が必要な借金です。長期の延滞には法的措置もとるということですから、他の借入が原因で返せない場合などは自己破産しなくてはいけなくなるかもしれません。奨学金は「債務」のひとつになるのです。返還されないことへの対処が、奨学金を受けることへの不安に繋がることも懸念されます。ですが奨学金が存在する目的、意味には変わりありません。
「奨学金のおかげで学校に行けた、勉強できた」という満足感や達成感を次に利用する人たちが感じることができ、かつ奨学金の存在の意味を曲げることがないように、きちんと「返還」と向き合い、意味ある借金の地位を守るべきでしょう。
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