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家計の聖域「教育費」 奨学金VSローン

教育費の捻出は子供の将来を思う親の務め、そう思っているご家庭も多いはず。でも、貯蓄が追いつかなければ、奨学金や教育ローンだって検討しなくてはいけません。皆さんは失敗しない為にどちらを選びますか?

横山 光昭

執筆者:横山 光昭

お金を貯める体質改善ノートガイド

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家計の聖域「教育費」

家計の聖域「教育費」。奨学金VSローン
教育費は家計の中の聖域です。他の支払いと別に、無理してでも出そうと考えがち。
子供が進学、うれしいことですね。
家計の中では教育費は聖域、先送りができない資金だからこそ、子供の将来のためになんとか捻出したいもの。前回の記事で高校から大学まで、子供一人にかかる教育費は1,045万円とお伝えしました。

教育費は結構かかるからと、コツコツ貯めていたつもりでも、予定通りに貯蓄できていないというご家庭も多いもの。そこで、資金不足には「奨学金」→「教育ローン」の順に考えると良いと前回お伝えしましたが、両者とも“借金”です。今回はそこをもう少し掘り下げてみます。

「奨学金」それとも「教育ローン」?

教育費を払うことは親の務めと思う方は、単純に教育ローンと考えがち。簡単に比較してみましょう。

教育ローンの代表的なものに国民生活金融公庫の「国の教育ローン」があります。金利も低く、家計の状況により支払い方法も選べるので便利です。10年の返済期間の中であれば、在学中は元金据え置き、利息のみの返済でいいという返済方法を選ぶことができるのも魅力。ただし利用には(財)教育資金融資保証基金による保証か、連帯保証人が必要で、ほかに保護者の収入により、借入できるかどうかが決まります。その他銀行も、低い金利設定で教育ローンを準備しています。

一方奨学金は、通学を始めてからの申請です。入学金などに利用できるものもあります。取り扱いは各自治体、日本学生支援機構(旧日本育英会)、大学独自のものなど様々にあります。利用できる基準も様々ですが、日本学生支援機構を例に取り見てみます。奨学金には金利の発生するタイプ、無金利のタイプがあり、返済は卒業後から。利用には親などの連帯保証人、別生計の保証人の両方が必要です。返済できなくなった場合の保証を求められています。そのほか、学力と家計の基準があり、それを満たしていることが必要です。

教育資金がどのくらい必要なのか、準備はきちんとできているのかを図る目安として、「子供の教育プランと資金」というサイトで簡単にチェックできますので、ご参考にしてください。


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