お金を借りる/これがキホン!お金を借りる大事な話

受取代理や貸付も!出産費の不足を公的解決(2ページ目)

出産にかかる費用は保険外で自己負担。高額なので準備は大変です。ですが安易に金融機関から借りることを考えるのではなく、自己負担を最小限にする制度や、無利子の貸付制度を上手に利用しましょう。

横山 光昭

執筆者:横山 光昭

お金を貯める体質改善ノートガイド

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どのような流れで利用できる?

受取代理や貸付も!出産費の不足を公的解決
出産前にお金が必要なら、無利子の貸付制度も。
まずは社会保険の方は社会保険事務所、国民健康保険の方は役所の担当部署で「出産育児一時金事前申請」の用紙をもらいましょう。自分で記入する部分と産院で記入する部分があるので、産院に記入をお願いしておきます。

申請手続きは出産予定日の1ヶ月前からできるので、時期がきたら社会保険は協会けんぽ、国民健康保険は担当窓口に書類を提出します。手続きはそれだけです。後は出産が終わったら、産院と給付の担当者とで処理してくれます。これで出産費用の心配は少なくなります。後は、一時金よりはみ出そうな金額を準備できれば万端ですね。

実際に産院には出産の1ヵ月後に振り込まれるようですが、産院側としても費用を確実に支払ってもらえるという保証になるので、好まれる手続きのようです。中には、事前申請を推奨している産院もあるようですし、制度が知られ利用する方も増えているようですので、必ずしも「お金がないから使う」制度という印象もありません。
それぞれの産院で取り扱い方が違うので、詳細は職場と産院とに確認することをお勧めします。

出産前の入院費用を借りることも

もし何らかのトラブルがあり、出産の前に入院し、お金がかかりそうなら、支給される予定の出産育児一時金の中から貸付を受けることができる制度もあります。ただし、妊娠初期には難しく、一時金が支給される条件を満たしたときに限るようです。

貸付は無利子であり、上限は出産育児一時金の8割まで。返済は後に支給される出産育児一時金と相殺される形となり、手続き上は便利です。しかし、出産育児一時金は返済との差額分しか支給されないことになるので、入院費用が生命保険でカバーされるなど、費用の捻出方法をしっかりと計画立ててから利用した方が懸命でしょう。

出産費の貸付については、協会けんぽのホームページで説明があります。国民健康保険の方は、最寄の窓口にお問合せください。
協会けんぽの参考ページhttp://www.kyoukaikenpo.or.jp/8,2533,25.html

このように、安心して出産ができるような制度が作られています。安易に貸金業者に借りに行ってしまう前に、十分検討の価値があります。出産が目的ではなく、出産後の生活が幸せに送ることができるよう、計画的にお金のことを考えましょう。


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