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受取代理や貸付も!出産費の不足を公的解決

出産にかかる費用は保険外で自己負担。高額なので準備は大変です。ですが安易に金融機関から借りることを考えるのではなく、自己負担を最小限にする制度や、無利子の貸付制度を上手に利用しましょう。

横山 光昭

執筆者:横山 光昭

お金を貯める体質改善ノートガイド

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出産の費用がありません

受取代理や貸付も!出産費の不足を公的解決
準備するのが大変な出産費用。できるだけ心配がない状態で出産したいものです。
このご時勢、収入も減り生活だけで精一杯になってしまいました、でも妻の出産を控えているんです…そんな話を時折聞きます。不景気でお金の工面が難しいとしても、少子化が深刻な今、出産されるのはうれしいことです。ぜひ、安心して出産してほしい。

出産費用をどこかで借りることはできないかという質問もお受けしますが、利息を払ってお金を借りなくても解決できる「出産育児一時金事前申請(受取代理)」という制度がきちんと準備されています。
我が家で今年2月に出産がありましたので、その制度を実際に利用してみました。とても負担の少ない、よい制度でした。

健康保険に加入していればOK

通常、出産後手続きすると加入している健康保険から「出産育児一時金」が給付されます。が、出産直後に手続きをしても支給までに約1ヶ月ほどかかるので、お産にかかる費用はご家庭で準備しておく必要があります。

ですが、出産費用が不払いになるなどの問題が多発したことも影響したのでしょう、平成18年10月より「出産育児一時金事前申請」という制度ができました。出産育児一時金を健康保険側から直接産院に支払ってくれる制度で、出産した家庭はその差額を支払うのみです。ぐっと負担感が減ります。

今年2月の段階では、「産科医療補償制度」に加入している産院で出産の場合38万円の支給でした。ですから、出産の費用が40万円であった場合、差額の2万円のみ産院に支払えばいいということになります。もし支給される額以下で出産費が納まった場合、差額が戻ってきます。
制度の詳細を知りたい場合は、会社の担当部署や社会保険労務士、社会保険の場合は最寄の協会けんぽなどに問い合わせてみてください。


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