結婚のお金/新婚生活に必要なお金ってなに?

倹約派と贅沢派。結婚から5年で530万円の差(2ページ目)

結婚式からはじまる新生活。色々とお金がかかりますが、最初にしっかり倹約できるかどうかで今後の生活が変わってきます。倹約派と贅沢派で、結婚から5年間のイベントなどの費用でどれくらい差が出るかを検証します。

福一 由紀

執筆者:福一 由紀

ファイナンシャルプランナー / 仕事・給与ガイド

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家賃:マンションかそうでないかで月2万円の差

住まい
毎月かかる固定費は倹約効果が絶大。同じような物件でも、なんとか安くあげる工夫をしたいもの
新生活で一番の固定費は、なんといっても「住居費」。ご両親と同居する人、社宅などに入居できる人は住居費の心配はいりません。しかし、自力で新居を探すカップルも多いでしょう。

リクルート「ゼクシィ新生活準備調査2013」 によると、親と別居している人のうち、結婚が決まった後から一緒に住み始めた人の72%が賃貸住宅を借りています。

新居を借りるとなると、倹約派は家賃をいかに抑えるかを考えたいところ。同調査によれば、1カ月分の平均家賃は8万8000円となっていますが、これは地域によって大きく変わってくるでしょう。

住居形態別にみてみると、マンションの平均家賃は月9万9000円なのに対し、アパートは月7万6000円、公団住宅等は月8万5000円となっています。マンションとアパートとの差は月2万円程度。倹約派としては、アパートを選んで月2万円の固定費をうかせたいところ。1年間で24万円、5年で120万円の差になります。

出産:病院の選び方で40万円の差も

次に出産事情を見てみましょう。こればかりは、検診から出産までの間、体調や症状、持病などによって個人差が出ます。正常出産の場合は、産院選びがポイントです。

最近注目されている「セレブ出産」は、贅沢派にとっては気になるところでしょう。東京の超有名病院では、出産だけで100万円を超えるところもあるようです。設備や食事もホテル並み。出産パーティーができるようにと、個室が完備されたレストラン付きのところもあります。

一方、「我が国における分娩にかかる費用等の実態調査(厚生労働科学研究費補助金・厚生労働科学特別研究事業)平成21年1月調査」では、出産費用の平均は42万3957円とのこと。

施設別の費用の平均では、大学病院が一番高額で47万9284円、低かったのが市町村立病院で38万6718円でした。調査データ中の最高金額は私立病院での出産81万円。最低金額も私立病院の30万円。私立病院は高額なところからお手軽出産まであるようです。

倹約派といっても、ここで節約は難しいでしょう。贅沢派が80万円、倹約派が40万円とすると、40万円の差がでることになります。

5年間の差は530万円!

このように、結婚から5年間のイベントにかかるお金を倹約派と贅沢派で比べてみました。

■倹約派と贅沢派の差額
結婚 300万円
新婚旅行 70万円
家賃 120万円
出産 40万円
-----------------
合計 530万円

かなりの額になりましたね!

そのうち、たった数日のイベントの結婚式と新婚旅行が370万円。かなりの割合を占めています。これを5年間で貯めようと思うと、月6万円を貯めないといけない計算に。一生に一度のイベントといっても、新生活のことを考えて、しっかりと倹約派でいきたいものですね。

また、住宅費も見逃せません。月2万円でも、5年間では120万円。固定費を節約することが、貯蓄への王道ともいえます。このように、月々の支払いだけを見るのではなく、5年や10年の単位で金額差を考える習慣をつけましょう。賢い倹約派になって、いつの間にかお金が貯まっていた……といえるようになればいいですね。
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