家賃:マンションかそうでないかで月2万円の差
毎月かかる固定費は倹約効果が絶大。同じような物件でも、なんとか安くあげる工夫をしたいもの |
リクルート「ゼクシィ新生活準備調査2013」 によると、親と別居している人のうち、結婚が決まった後から一緒に住み始めた人の72%が賃貸住宅を借りています。
新居を借りるとなると、倹約派は家賃をいかに抑えるかを考えたいところ。同調査によれば、1カ月分の平均家賃は8万8000円となっていますが、これは地域によって大きく変わってくるでしょう。
住居形態別にみてみると、マンションの平均家賃は月9万9000円なのに対し、アパートは月7万6000円、公団住宅等は月8万5000円となっています。マンションとアパートとの差は月2万円程度。倹約派としては、アパートを選んで月2万円の固定費をうかせたいところ。1年間で24万円、5年で120万円の差になります。
出産:病院の選び方で40万円の差も
次に出産事情を見てみましょう。こればかりは、検診から出産までの間、体調や症状、持病などによって個人差が出ます。正常出産の場合は、産院選びがポイントです。最近注目されている「セレブ出産」は、贅沢派にとっては気になるところでしょう。東京の超有名病院では、出産だけで100万円を超えるところもあるようです。設備や食事もホテル並み。出産パーティーができるようにと、個室が完備されたレストラン付きのところもあります。
一方、「我が国における分娩にかかる費用等の実態調査(厚生労働科学研究費補助金・厚生労働科学特別研究事業)平成21年1月調査」では、出産費用の平均は42万3957円とのこと。
施設別の費用の平均では、大学病院が一番高額で47万9284円、低かったのが市町村立病院で38万6718円でした。調査データ中の最高金額は私立病院での出産81万円。最低金額も私立病院の30万円。私立病院は高額なところからお手軽出産まであるようです。
倹約派といっても、ここで節約は難しいでしょう。贅沢派が80万円、倹約派が40万円とすると、40万円の差がでることになります。
5年間の差は530万円!
このように、結婚から5年間のイベントにかかるお金を倹約派と贅沢派で比べてみました。■倹約派と贅沢派の差額
結婚 300万円
新婚旅行 70万円
家賃 120万円
出産 40万円
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合計 530万円
かなりの額になりましたね!
そのうち、たった数日のイベントの結婚式と新婚旅行が370万円。かなりの割合を占めています。これを5年間で貯めようと思うと、月6万円を貯めないといけない計算に。一生に一度のイベントといっても、新生活のことを考えて、しっかりと倹約派でいきたいものですね。
また、住宅費も見逃せません。月2万円でも、5年間では120万円。固定費を節約することが、貯蓄への王道ともいえます。このように、月々の支払いだけを見るのではなく、5年や10年の単位で金額差を考える習慣をつけましょう。賢い倹約派になって、いつの間にかお金が貯まっていた……といえるようになればいいですね。