水道光熱費の平均費用はいくら?
家計費の中で、水道光熱費は必要不可欠ではあるものの、節約の余地が残っていたりもします。毎月必要となる固定費だからこそ、しっかりと見直したいですね。では、一般の家庭ではどれくらいの水道光熱費を使っているのでしょうか? 季節や地域による費用の違いなども見ていきましょう。水道光熱費の平均はいくら?
水道光熱費の世帯平均は月1万7939円
<水道光熱費の平均費用(月あたり)(円)>水道光熱費の平均支出。平均総額は約1万7939円とかなりの支出になっているのがわかる。単身世帯でも1万1383円となっており、新生活を始める人は要注意(出典:総務省「家計調査(2021年)」)
まずは、水道光熱費に平均でどれくらいかかっているのかを見てみましょう。表は、総務省が行っている「家計調査」から2021年の水道光熱費をピックアップしたものです。総世帯の平均は1万7939円となっており、そのうち電気代が8606円。電気代が全体の5割近くを占めていることがわかります。
単身世帯では、どれも金額が少なくはなっていますが、合計すると1万1383円。光熱費として1万2000円程度は見積もっておいたほうがよさそうです。いずれにしても、毎月かかるお金、それも絶対必要なお金ですからしっかりと予算化しておく必要があります。
また、自分の家の水道光熱費がこれらから大きくかけ離れている場合は要注意です。どこかに無駄遣いがないか、電気の契約内容などを確認しておきましょう。
水道光熱費全体は減少傾向、電気の割合48%
<水道光熱費の費用(2人以上の世帯・年別)(円)>2人以上の世帯での2013年から2021年の年別の1カ月の水道光熱費。合計は減少傾向にあり、特にガス、他の光熱の減少が目立つ(出典:総務省「家計調査(2021年)」)
次に過去の水道光熱費がどう変わってきたかを見ておきましょう。表は、2人以上の世帯の2013年から2021年の1カ月の水道光熱費の平均です。
2013年と比べると2021年の光熱費合計で1700円程度の減少となっています。1カ月に1700円の減少は大きいですね。特に、ガスは931円減、他の光熱は680円減。電気代も357円減。上下水道料は258円の増加となっています。省エネ製品などの影響で、電気ガス料金が減っているようです。
水道光熱費の平均費用、冬と夏では1万円近くの差!
次に月別にかかる費用を見てみましょう。表は、2人以上の世帯での月別の水道光熱費です。一番安い月が、7月の1万7096円。高い月が3月の2万7400円となっています。なんと、1万円近くも開きがありますね。
電気代、ガス代、灯油などの他の光熱ともに夏に比べて、冬のほうが高くなっているのがわかります。したがって夏の冷房の費用より、冬の暖房のほうが光熱費に大きな影響があることがよくわかります。
また、灯油やガスよりエアコンによる暖房のほうが費用は高くつくことが多くあります。エアコンも省エネタイプのものなどを選ぶと、費用が抑えられることになりますので、対策の1つとして考えておきましょう。
水道光熱費、北海道と沖縄では年間10万円ほどの差
<地方別の1カ月の水道光熱費(2人以上の世帯)(円)>地方別の水道光熱費。沖縄が2万円未満と他の地域より安くなっている。逆に北海道では2万7000円以上となっており地方によって差があるのがわかる(出典:総務省「家計調査(2021年)」)
最後に、地方別の水道光熱費をみてみましょう。一番安くあがっているのが、沖縄の1万9334円。逆に、北海道が2万7428円と一番高い地域になっています。その差は、8094円。これが1カ月当たりの差になるわけですから、年間にして約9万7128円。これは大きな違いですね。
北海道は、電気代ガス代以外に、他の光熱が6569円とかなり高くなっています。北海道には各家庭に灯油タンクが設置され、タンクローリーから直接給油するほどの灯油文化だからです。
いかがでしたか? これらの平均値と実際にかかっている水道光熱費を比較してみると、節約するべきポイントや今後の光熱費の予想などがわかるのではないでしょうか?ぜひ、平均データと比べて対策を練ってくださいね。
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