入院費用はこれだけかかる
意外な出費が多くて戸惑うケースが多い。 |
■乳ガンで29日入院
胸のしこりに気づき、検査の結果乳ガンと診断される。部分切除の手術後15日間個室に入る。
窓口での自己負担(3割負担)
入院月 221,170円
翌月 134,630円
高額療養費として後で戻るお金
入院月 ▲143,908円
翌月 ▲60,252円
食事代自己負担 780円×27日=21,060円
(2日間は食事をとらなかった)
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医療費の自己負担額 計・・・・172,700円
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その他の自己負担額
差額ベッド代 8,000円×15日=120,000円
見舞い時の家族の交通費・食費 55,000円
その他諸雑費(衣類・快気祝いなど)87,000円
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計 262,000円
合 計 434,700円
■虫垂炎で7日入院
突然の腹痛で病院に搬送後、急性虫垂炎と診断され腹腔鏡下虫垂切除術を受ける。
窓口での自己負担(3割負担)
入院月 115,100円
高額療養費として後で戻るお金
入院月 ▲41,373円
食事代自己負担 780円×5日=3,900円
(2日間は食事をとらなかった)
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医療費の自己負担額 計・・・・77,627円
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その他の自己負担額
見舞い時の家族の交通費・食費 14,000円
その他諸雑費(衣類・快気祝いなど)25,000円
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計 39,000円
合 計 116,627円
生命保険文化センター調べ
どちらも1ヶ月あたりの医療費の自己負担額は、7万円~8万円台です。差額ベッド代のかかる部屋に入りたいかどうかは本人の意思ですが、手術後は個室で過したいと思えば差額ベッド代を考えておいた方がいいでしょう。何かとお金がかかるのが、その他の雑費です。現金でお見舞いを頂いた方だけでなく、お花、お菓子などを頂いた方にも快気祝いをお返しするのが一般的です。家族が病院に来る交通費や、病院で付添をする時の食事代なども必要です。
健康保険を確認する
会社員なら4日目から傷病手当金として標準報酬日額の6割が1年半支払われますので、会社を休んでもすぐに収入がなくなる訳ではありません。また、自己負担額を軽減する付加給付がある組合もあります。
自営業者でも、加入する健康保険組合によっては入院時の医療費を全額負担してくれたり、わずかでも傷病手当金が出るところもあります。まずは、自分が加入する健康保険の給付を確認しましょう。
リスクに備える
入院時にかかる費用全てを医療保険で補おうとすると、入院給付金日額1万5,000円くらい必要ですが、一部を貯金から出す事も考えられます。
会社員なら退職前は公的保障や貯金では補えない部分を医療保険でカバーし、退職後の入院日数が長くなる老後に備えて貯蓄や終身の医療保険を検討してみましょう。退職後の保険料負担が気になるようなら、60歳又は65歳払いで払い終わり一生を保障するものに加入します。
公務員なら、付加給付金が共済組合によって違いますのでまずは確認を。退職後も互助会の積立で、医療費の負担が軽減される制度があります。差額ベッド代や、長期の入院などに備えましょう。
国民健康保険加入なら、病気で働けない間の生活費と医療費等の自己負担分を準備します。日頃の貯金や、医療保険、自営業者なら貸付が受けられる小規模企業共済、各業種の共済等も検討しましょう。
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