テレビ/テレビのメーカー別トレンド

ソニー BRAVIA(ブラビア)の特徴とおすすめテレビ(2ページ目)

テレビのメーカー毎に製品の特徴を紹介しましょう。今回はソニー編です。ブランドネームはBRAVIA(ブラビア)。液晶方式として国内メーカーで初めて3Dに対応。グループ企業にソニー・ピクチャーズを擁し、業務用映像機器の信頼厚い同社らしく、4Kに積極的な姿勢を見せています。2013年には他社に先駆けて4Kテレビのラインナップ化を実現、ほぼ独占的なシェアを獲得しました。

大橋 伸太郎

執筆者:大橋 伸太郎

テレビガイド

参考:ソニー BRAVIAの技術と機能

地味ですが、統合型画質調整回路(エンジン)のX-Realityに注目しましょう。

ソフトが標準画質主流の時代、ハイビジョンブラウン管にふさわしい画質を、が開発テーマのDRCがソニーの統合型の発端。前身のブラビアエンジンは、薄型への移行期、プラズマでも液晶でもソニーらしい画質を一貫して出すことを目的に開発された統合型画質回路です。上位機種から順に新世代の映像エンジンX-Realityに置き換わり、ました。

X-Realityは高精細、低ノイズ、色再現の三つの画質改善を目的に開発されたLSIで、オブジェクト型(1フレーム内処理)超解像は、画像内の被写体の模様、輪郭、
色成分の構成要素を分析し、潰れがちな細かい模様は精細に、ぼやけがちな個所はエッジをやや鮮鋭にし、奥行きと立体感を付けます。

空や衣服など階調の変化の穏やかな平坦領域はエンハンス処理することでノイズが増えやすいのですが、X-Realityは平坦部を検出するとノイズが出ない工夫を行うなど、領域に応じたインテリジェントなエンハンス処理が特徴です。

2011年のHX920/850/750で、従来のDRCの機能を進化させたチップXCA7が加わりシステムワークを行います。ノーマルX-Realityのフレーム内超解像がデータベース型複数枚超解像にグレードアップ、前後のフレームを解析して超解像処理を行いますが、東芝レグザのような前何枚先一枚といったルールがありません。X-RealityPROと命名されました。

サブピクセルの変化を参照して画素毎に適応的に処理し、動いている映像に強いのが特徴。映像の特徴をインプットした数千枚におよぶデータベースを内蔵しそれを参照して映像を復元します。

同社レコーダーで搭載の始まったSBM for VIDEOスムージングを内蔵しビデオグラム基本の8ビット信号を14ビット相当に変換、なめらかな階調表現を行います。

さらに2012年の4KテレビKD-84X9000、2013年のKDL-65/55X9200A を経て2014年のKJ-75X9400Cには発展形の(4K)X-RealityPROが搭載されました。専用LSI XCA8-4kを新たに搭載、4Kアップスケーリング、パターン分析、2K入力4K出力型データベース型超解像処理を担当、 フルハイビジョンソースを表示した場合でもネイティブ4Kに肉薄する映像を描き出します。

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