ソニーのテレビ:BRAVIA(ブラビア)
現代のテレビに出来ること、の総てがここに
ブランド名はBRAVIA(ブラビア)。小は15Vから大は84Vまで広範なサイズの多種多様な液晶テレビをラインナップします。9300Cの流体磁性スピーカー
製品によって数社のパネルを使い分けています。VA型液晶パネルが中心ですが、84V型4KテレビにIPS方式パネルを使用しました。
回路技術には定評があり、ブラウン管時代のDRCから2011年からのブラビアエンジンを経て現在はX-Realityを搭載しています。高度な回路技術でどのパネルもソニーの画質に変えていく手際が現在のソニーのテレビ作りといえるでしょう。
液晶方式の画質改善に積極的で480Hz駆動(4倍速)やブランキング、データベース型超解像はソニーがいち早く導入しました。
傘下に映画会社のソニー・ピクチャーズを擁し、3D機能搭載、ネットワーク対応も液晶各社で最も意欲的でした。4Kをいち早くラインナップ化し、全社が4Kテレビに参入した2015年現在も5割のシェアを誇ります。今年末と予想されるUltraHD Blu-rayに搭載予定のHDR(ハイダイナミックレンジ)にも積極的です。
ソニーは4K でテレビのトップメーカーに返り咲いたといって過言でありません。その魅力は画質の一貫性。コントラスト(特に黒表現)と精細感を最大限追求する姿勢がフラグシップからリーズナブルなラインにまで貫かれています。
ソニー:BRAVIAのガイドおすすめ機種
今夏(2015年)発売の4Kテレビでは、「KJ-65X9300C」をおすすめします。本機の上に直下型バックライトの最上位X9400Cシリーズがありますが、暗室で見るならともかく一般的なリビングなら本機の画質は遜色なく、こちらを広くお薦めします。
VA型65インチ4Kパネルを搭載します。LEDバックライトにはエッジ型エリアコントロール、2014年から搭載の始まったX-tended Dynamic Range PROをシネマ2モードにも採用しています。これは映像の暗い部分に生まれる余剰電流を明るい部分に振り向けることで輝度を伸長させる一種のオーバードライブで映像のハイライト(明るい)に力強い輝きが生まれ、テレビで見る映画のコントラストを大幅に拡大しました。
映像エンジンの4K X-Reality PROは、入力のフルハイビジョンオリジナル画像が4Kと認識した場合は、超解像処理で原画を復元する機能を持ちます。4Kネイティブの原画像と本機の4K X-Reality PROで復元した画像を切り替え視聴して、その差の軽微さに驚かされます。
ブラビアの特長の一つがトリルミナス。3波長光を意味します。かつてクオリア005に搭載のトリルミナスは、RGBのLEDをパネル直下に配置しましたが、現在は変換技術でパネル両端に配置した白色LEDRGB LEDに匹敵する色域を持たせています。
昨季のX9200から始まった磁性流体ドライバー(可動部分にダンパーを持たない)を採用したスピーカー。ウーファー(低音用)とトゥイーター(高音用)を画面両サイドに露出した大胆なデザインが評判を呼び、現在ではシリーズのCIになりました。X9300Cではドライバーとアンプ、背後のサブウーファーの改良で音質を一段と高めました。9300Cシリーズは他に55Vをラインナップします。
スピーカーを大胆に露出したデザイン
次に2K(フルハイビジョン)の比較的求めやすい製品を紹介しておきましょう。KDL-55W950Bは、上位機種同様にX-Reality PROとトリルミナスを搭載した最新製品です。
W950Bシリーズは3サイズ(40、46、55V)があり、先述の特長に加え、モーションフローXR960(16倍相当の動画解像度)、クリアブラックパネルを搭載した他、ネットワ-クに重点を置くことも特徴。全サイズ無線LANは内蔵。
TVサイドビュー(タブレット、スマホでの番組検索やコンテンツのテレビへの転送)、ミラーリング(スマホの画面をそのままテレビに映す)に対応します。録画はUSB外付ハードディスク録画に対応します。放送番組だけでなくテレビにつながっているすべてのストレージ(レコーダー、NAS)から横断的に見たい番組を探す「番組チェック機能」を新採用、デジタル放送を見る時のイライラ感を改善した「高速起動」もユーザーフレンドリー。もちろん3Dにも対応(アクティブ3Dメガネは別売)。
kdl-55w950b
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