金価格の最近の推移・動向は?
サブプライムローン問題やリーマン・ショックが発生した後、世界経済はここ数年、大きく変化しました。その当時、金の価格が実際にどう変化したのか、その動きをチャートで見てみましょう。金価格の推移グラフを見ると、短期的には上昇と下落を繰り返していることがわかります。しかし、もっと大きなトレンドで見た場合、2000年以降、長期的に上昇していることがわかります。
つまり、世界的に通貨や株式といった投資環境に対する信用不安等が発生するたびに、多くの投資家がリスク回避の手段として金投資に注目が集まり、結果的に金価格の上昇につながっているのです。ここ最近は高値を更新する日が続き、2011年8月にも高値を更新しました。
金価格については、何の影響を受ける?金価格の決まり方も参考にして見て下さい。
ドル価格で取引される金は円高時にも魅力
ところで、金は米ドル価格で取引されます。ですから、円高ドル安の状況では国内の金価格は値下がりし、円安ドル高の状況では国内の金価格は値上がりします。ここ数年、ドル円相場では円高ドル安が進行しています。そのため、円高の現状では金価格は安いと考えることもできるため、金投資に注目が集まる要因ともなっています。
金投資のデメリットは?
人気を集める金投資ですが、もちろんデメリットもあります。まず金には預貯金のように利回りがありません。そのため、たとえば預金金利が3%になるほど将来高金利になった時には不利と言わざるを得ません。
さらに、金地金は通常、投資金額が高額にならざるを得ません。500グラム未満では手数料がかかるため、できれば500グラム以上での購入がよいでしょう。この場合には、百万円以上もの資金が必要になります。
高額投資は抵抗があるけど、投資環境を考えると、金への投資が魅力的と思う人も多いことでしょう。その場合には、少額で始められる純金積立等を検討するとよいでしょう。
金投資の種類や始め方については、下記記事を参照して下さい。