病気やケガで入院した場合の医療費の保障準備手段として、「医療保険」や「医療保障特約」などがあります。
「医療保険」は保険契約の主契約が医療保障である保険で、「医療保障特約」は主契約が医療保障以外の保険契約に特約として付けられている保険です。
医療保障を目的にして作られた保険であっても、保険会社ごとに違いがあります。
医療保険の保障内容の比較は難しく、一概にどこの保険会社のどの保険商品が有利か不利かは判断できません。医療保険の契約を検討されている方から「どの保険会社の医療保険が良いのか」という質問に対しては、取りあえず具体的なプランを保険会社数社に設計させたものを比較することをお勧めしています。
医療保険や医療保障特約の保障額は、主契約としての入院日額がいくらか?により決められます。特約としてつけられている「手術特約」(保険会社ごとにより名称は違います)については、手術の種類ごとに決めている倍率を入院日額に乗じた金額が「手術給付金」として支払われることになっています。(保険会社により倍率は異なるようです)
契約時に受け取る「約款」には契約している保険の保障内容や特約の保障内容など、保険契約上の重要な事項がすべて記載されています。
「約款」の記載内容について、隅々まで注意深く読まれた経験のある方は少ないと思いますが、契約上の重要な事柄が書かれているのですから、契約している保険についての「約款」を一度よく読まれることをお勧めします。そして、よく理解できないことや、疑問点などについては保険会社に問い合わせるべきだと思います。
下記に、ある保険会社の「約款」上に記載されている「手術給付倍率」を載せました。
《 手術給付倍率 》
「手術」とは、治療を直接の目的として、器具を用い、生体に切断、摘除などの操作を加えることをいい、下表の手術番号1~88を指します。吸引、穿刺などの処置および神経ブロックは除きます。