■K家の家計の【イエローカード】(注意点)なところは・・・
<1>教育資金への方針がもう1つはっきりしないことが、まずイエローカード。親としてどこまでやってあげるか、という「覚悟」について、K家ではどう考えますか?
「大学時代の分として300万円」を目標に貯めていますが、正直言ってこれは最低ライン。私立文系の場合、現状でも4年間の学費にも少々欠ける数字です。「あとは奨学金とバイトでまかなわせる」のか、「足りない分は一時的に他の貯蓄(老後資金など)を回す」のかなど、方向性を持っておけば、迷いはなくなるはず。
全額(大学時代の生活費などまで)を親が出す覚悟でいて、その支出を全て専用の貯蓄でまかないたいなら、目標額をもっと高く設定する必要が。高くしておいて、余れば子供の結婚資金や親の老後資金に回すというやり方を、トヨダはオススメします。参照:教育資金の目標額を設定しよう
親が全面的に出すのであれば、「積立額を1人月3万円×11年間で元金400万円」や「1人月4万円×10年で元金480万円」等にしておくと安心。また、教育資金自体の変化に応じて、数年に1度は貯蓄プランを見直す必要があることも頭に入れておいてください。参照:子どもの教育、どこまで負担する?
<2>10年後くらいに住宅の買い替えを検討されているとのこと。ここは慎重に、ということでイエローカード(8年前に35年ローンで購入したものが、繰上げ返済と借り換えで残存12年、残債1,700万円というのはすばらしい!)。
詳細データを拝見していないのですが、教育資金と老後資金とのバランスが取れる形であれば、買い替えも問題はないでしょう。つまり、3大支出のバランスが取れる範囲での買い換えに抑えたい。収入の予想と、生活費や教育費の伸び、老後資金など、厳密なバランスを見るならキャッシュフローを作成して、チェックすることをオススメします(ここでやれず、すみません!)。
<3>3つ目は、ご確認くださいという意味のイエローカードですが。利率や金利タイプ、ローン控除との兼ね合いその他で、総合的な判断が必要ですが、老後資金用をいったん繰上げ返済に充てた方が、支払わずに済む利息が浮く効果が大きい場合も。完済後にまとめて老後用貯蓄をしても遅くはないですよね。あくまでも効果を確認された上でご判断ください。
<4>資産の中で、目的が明記されていないものが約220万円あるようですが、これも目的別に振り分けましょう。なのでちょっぴりイエローカード。生活費の半年分程度は常に「予備費」を確保したいのですが、K家だと予備費だけで300万円近くなってしまうので、現実には一部を他の費目と兼用する形でもよいと思います。220万円のうち投資系以外は主に「予備費」?
以上です。心配をなくして、これからも子育てを楽しんでくださいね!
<関連リンク>
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