●育英会はナゼ消えた?(続き)
実は、小泉内閣が主張してきた「特殊法人改革」によるものなのです。特殊法人であった日本育英会が廃止され、代わりに設立された独立行政法人日本学生支援機構に整理・統合されたのです。
肝心の奨学金事業はどうなってしまうかというと、実は、独立行政法人日本学生支援機構に引き継がれたのです。だから、奨学金制度がなくなるわけではないのです。
●奨学金制度はどうなる?
日本学生支援機構になってからの奨学金制度はどう変わるのでしょうか?
奨学金の内容は、無利子の第一種奨学金と有利子(利子上限3%)の第二種奨学金が柱になっていて、これまでとほとんど変わりません。
個人的には、独立法人になると「機関保証制度」に統一されるのでは?と思っていたのですが、それも昨年から既にそうであったように選択性(連帯保証人を立てるか、機関保証制度を利用するか選べる)のままでした。
ちなみに、機関保証制度とは、一定の保証料を支払うことで連帯保証人や保証人を立てなくても保証機関が連帯保証するもの。万一、奨学金の返済が滞ったときには、この保証機関が代わって返済をします。
「保証機関が代わりに払ってくれる」といっても、そのまま返さなくていいわけではありません。支払う側から見れば、返済する先が保証機関になるだけのことで、督促が来ることには変わりはないのです。
ただし、滞納者への請求が以前よりやや厳しくなる可能性はあります。
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