どうして私たちは子供を育てるの?


少子化は相変わらず進む一方ですが、有効な手立てが取られている様子は見られません。

子供が生まれたら、所得がほどほど以上の世帯は別にして、節約生活を余儀なくされる世帯も多いでしょう。人間が増えた分、以前よりお金がかかる上、子供の将来の教育資金の準備も始めることになります。

乳幼児のころは特に、時間に追われ、まるで戦争のような日々が続きます。小学校に入れば少々ラクにはなるものの、今度はお勉強や、学校・学校外の活動、塾通いなど、子供のサポートに追われます。学校の行事やPTA活動にも駆りだされます。

その後も、中学・高校と、難しい時期を経て、1人の人間として育て上げる責任を負っています。犯罪者にも被害者にもしないように、ましてや自殺などもされないようにと、細心の注意を払って守り続けていくわけです。経済的にも、大学まで行かせるなら、養育と教育で1人の子供に3000万円近い費用がかかります(国公立中心の場合)。

そんなにしてまで、どうして私たちは子供を育てるの? 子供を育てる「効用」って何? かわいいから、いとおしいからに決まっているじゃない、と答える人も多いと思いますが、今回はもう少し考えてみたいです。

子供は「サービス消費」?


以前も書いたように、子供を持つことを単純な損得やメリットの有無で考えるのは正しいことではないと私も思います。ですが、「経済財政白書」にある一文がどうしても気になるのです。

「現在は子供を持つ意味として、『親を喜ばせてくれるサービス消費的な目的』としての役割を期待することの比重が高まっている」

とあるのです。それって、ペットを飼うことでも得られる効用ではない? ちなみに、「働いて親を助ける労働力としての役割」「親の老後を面倒見てくれる社会保障機能」は薄れている、というのです(子供の果たす役割はこの3点にしぼられていました)。「子供を持つかどうかを、この効用と機会費用を比べて決めている」、とも書かれていました。

これを読んだ時に、漠然と違和感を感じたのです。親たちの得ている効用はほかにもあるはず、というのをいつか明らかにしたいと思ったのです。 

そんなことから実験的に行ったクリックアンケートでしたが、その結果は・・・