貯められない事情や支出はなかったかをチェックしてみよう
相談の現場でも時々いらっしゃいますが、きちんと貯蓄をしているつもりなのに貯められない。そんな悩みを抱えるママ・パパも少なくないようです。まず確認したいのは、最近、貯められない特別な事情や支出が何かなかったか、という点です。
次のような点に該当しないでしょうか。それが今年だけのことなら、来年からは貯められるはずです。
<チェックしてみよう>
□初めての子が生まれたばかりで、支出改善のペースがつかめない
□子どもの保育園代、幼稚園代がかさんで貯められない
□子どもが小学校や中学校から私立で、すでに教育費がかかる時期に入っている
□今年、住宅を購入した
□車を現金で買うなど大きな支出があった
貯めたいのに貯められない4つの理由
問題なのは、将来的に貯めなくてはいけないライフイベントがあるのに、上記のような理由もないのに貯められない場合です。そんな人の「貯められない理由」は、次の4つに集約されると思います。
- あればあるだけ使ってしまう
- 目標が明確でなく、がんばればできるやりくりをしない
- 家賃やローン、保険、車などの「固定支出」が4割超
- そもそも収入が低くて貯められない
あなたの場合はどれに該当しますか?
貯められない根本的な原因がわかれば、対処法も見えてきます。
貯められない理由別改善策
4つの「貯められない理由」別に、改善策を整理してみましょう。■あればあるだけ使ってしまう人の改善策
このタイプの人にオススメなのは、給与天引きや自動積立による貯蓄です。会社員なら、勤務先が制度を導入していれば、財形貯蓄。子どもの教育資金なら一般財形ですね。自動積立も、自動振替定期のほか、一部に投資信託の積立を組み合わせるのもいいでしょう。
また、学資保険も口座からの引き落としのため、“強制貯蓄”の効果があります。ただし、貯蓄性をしっかり確認して、納得の上で利用しましょう。
■目標が明確でなく、がんばればできるやりくりをしない人の改善策
このタイプの人は、目標を明確にして、具体的に貯畜計画をたてることが大事です。たとえば、マイホームが欲しいなら、漠然と「欲しいな」ではなく、いつ頃に買いたいのか、そのための自己資金をいくら貯めるのかを、具体化します。
子どもの教育資金を貯めるなら、「子どもが高校入学前に500万円貯める」などと具体的な時期と金額を設定し、毎月どう貯めるかのプランに落とし込みます。
貯め方は、理由1の場合を参考に、自分に合った方法を考えましょう。
■家賃やローン、保険、車などの「固定支出」が4割超の人の改善策
このタイプの人は、ほうっておいてもかかる固定支出が高いせいで貯蓄ができません。車をなくす、家賃が安いところに引っ越す、保険を見直す、などの工夫が必要です。
住宅ローンの繰上返済をするなら返済額軽減型にしたり、その他のマイカーローンなどが負担になっていて、余分な貯蓄があるなら(あったらローンでは買わないと思いますが)、貯蓄で返してしまうといった工夫が必要です。
■そもそも収入が低くて貯められない人の改善策
このタイプの人は、どんなに節約をがんばっても限界がありますので、残念ながら今のままでは貯められないでしょう。
この場合は、スキルアップなどで収入が高くなる仕事に変えていくか、片働きなら妻が働くことを考えるのも手かもしれません。今のように給与があまり伸びない時代には、共働きはむしろ自然なものとなりつつあります。
あなたはどのタイプですか?
該当するタイプ別にしっかり見直しをして、早めに「貯められない家計」から脱却しましょう。
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