どんな計算になっている?
「2人目の費用は1人目の8割、3人目の費用は1人目の6割」と前述しましたが、洋服などはお下がりを着るなどすれば、確かに費用を抑えることはできそうに思います。でも、子供にかかる費用はもっと様々なものがあります。「国民生活白書」では、どのような計算から導き出しているのかというと……
<国民生活白書の計算方法>
「子どもを2人持つ世帯の子育て費用」から「子どもを1人持つ世帯の子育て費用」を引いて、22年分を累計したものを、「2人目の子育て費用」として推計。
3人目も同様に、「子どもを3人持つ世帯の子育て費用」から「子どもを1人持つ世帯の子育て費用」を引いて、22年分を累計したものを、「3人目の子育て費用」として推計。その結果は次のようになっています。
1人目の子を育てる費用 1302万円
2人目の子を育てる費用 1052万円(1人目の80.8%)
3人目の子を育てる費用 769万円(1人目の59.1%)
2人目、3人目の内訳は?
具体的な内訳を、教育費、住宅関係費、それ以外の基本的経費に分けて見てみましょう。<子供にかかる費用>
1人目 2人目 3人目
基本的経費 722万円 578万円 523万円
教育費 528万円 441万円 246万円
住宅関係費 53万円 33万円 ?
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1203万円 1052万円 769万円
白書によると、2人目、3人目の子育て費用は、光熱・水道費、家具・家事用品などを除いて1人の場合を下回り、子育て費用の逓減効果が見られるとされています。
特に、被服・履物費が抑えられていて、やはり、お下がりなどの工夫で子育て費を抑えているのがわかるとのことです。
子供が2人になっても子育て費用は1.8倍に納まり、3人になっても2.4倍で済む、ということです。3人でも2.4人分のコストで済むというのは、うれしい話ですね!