住宅ローンの借入/これから借りる住宅ローン関連情報

住宅ローン入門  住宅ローンってどういうもの?(2ページ目)

住宅ローンを借りるってどういうことでしょう?住宅ローンと家賃は何が違うのでしょう?住宅ローンの返済の内訳は?今回は、そのことについてお話したいと思います。

大森 広司

執筆者:大森 広司

マンション入門ガイド

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●住宅ローンの返済は元金と利息に分けられる

これは住宅ローンに限りませんが、すべての借金には利息が付きものです。利息は借りている金額(元金)に金利をかけて計算されます。住宅ローンの金利は年利で表示されるのが通常なので、毎月支払う利息は金利を12(カ月)で割ってからかけるのです。例えば1000万円を3%の金利で借りた場合、1回目の返済で支払う利息は「1000万円×(3%÷12=0.25%)=2万5000円」です。ローンを返済するときはこの利息と一緒に元金の一部を支払うことになります。仮に30年かけて返済していくとすると、月々の返済額は4万2160円(元利均等返済の場合)です。1回目の返済額のうち支払い利息が2万5000円なので、残りの1万7160円が借り入れ元金の返済に宛てられるのです(図表参照)。これで元金の残高が少し減ったので、2回目の返済で支払う利息が少し減り、その代わり元金部分の返済額が少し増えます。こうして返済額のうち利息部分が徐々に減っていき、元金部分が増えていく仕組みです。

ローンの返済といってもすべて元金の返済にあてられるわけではなく、利息の支払いにあてられる部分も多いのです。図表のケースでは5年後(返済60回目)までに毎月返済額を4万2160円×60回=252万9600円支払いますが、借り入れ元金(元金残高)は110万円ちょっとしか減っていません。差額の142万円ほどは金融機関への利息の支払いに消えたわけです。

ちょっとややこしくなりましたが、ようするに住宅ローンの返済額には借り入れ元金の返済部分と利息の支払い部分があり、返済し始めのころは利息の支払いが多いのでなかなか元金が減らない、ということを頭に入れておいてください。

住宅ローンの返済額は元金部分と利息部分に分けられる

関連リンク>>住宅ローンってなに?
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