一人で生活している人ほど、病気やケガをした時の備えが必要になります。ひとり暮らしをしている多くの人の為に、事例を交えながら考えてみました。
こんな時、あなたならどうする?
その日は朝から頭が痛かったので休めば良かったかも |
・状況
地方に転勤して間もないひとり暮らしのBさん(男性)は、ある定休日に出社しました。朝から何となく熱っぽかったので、車で1時間程度の距離にある取引先との用事を早く済ませて、後はおとなしく職場でデスクワークをしようと思いましたが、帰路の途中、具合が悪化しとても運転できる状態ではなくなってしまいました。
とりあえず公園の駐車場に車を止めて、車内で横になったものの、辛くてたまりません。病院へ行こうにも、転勤先でかつ職場から離れた土地なので、病院を全く知らないし、フラフラして運転もできそうにありません。職場の同僚に助けてもらおうと考えましたが、定休日で今日は自分以外誰も出勤していないし、プライベートな連絡先はほとんど知りません。取引先に電話するのは恥ずかしいし、助けを頼めるほど親密な付き合いでもありません。
どうしようか途方に暮れかけていたBさんは、携帯アドレスを端から順に見ていったら、運よく同じ課の女性社員の電話番号を発見しました。
連絡したところ、運よく家にいて家も公園の近所だったので直ぐに来てもられることになり、病院に迷うことなく連れて行ってもらい、その後も回復するまで一緒に居てくれました。
・解説
事例1の場合、転勤してまもない定休日だったという不運はあったものの、たまたま同僚の連絡先を知っていて、しかも家が休憩している公園の近所だったことから、病院等の情報も把握していて救われました。もし誰の連絡先も知らなかったら、夜まで車の中で苦しんでいたかもしれません。体調が優れない時は無理をせずに休む勇気も必要です。Aさんは、しばらくの間、同じ課の女性社員に頭が上がらなかったことでしょう。
・必要な備え
多くの時間を過ごす居住地や勤務先あたりの病院等くらいは事前に確認しておきたいものです。また、医療保険には医療機関を探してくれたり、病状について相談に乗ってくれたりするサービスが付いている商品もあります。事例のような状況の時には、そのサービスがかなり頼りになるでしょう。
次のページでは立ちくらみと骨折の事例を紹介します。