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どうする!?ひとり暮らしの孤独で不安な病(2ページ目)

ひとり暮らしをしていると、もし病気になった時はかなり孤独で不安で苦痛ではありませんか?備えの大切さについて、事例を交えながら考えてみました。

松浦 建二

執筆者:松浦 建二

医療保険ガイド

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■事例2
私の立ちくらみでみんなに迷惑はかけられないわ
私の立ちくらみでみんなに迷惑はかけられないわ
・状況
大学生のAさん(女性)はある朝、出かける準備をしている時、急にめまいがして、転倒し後頭部を強打してしまいました。

頭から出血しているが、後頭部なので傷の程度が確認できず、とても不安な状態に。すぐに病院に行きたいが、治療に適した病院を知らないし、精神的にとても自力で行ける状態でもありません。大学の友人は誰も近所に住んでいなく、近所付き合いは挨拶程度しかしていないで、頼れる人がいません。両親は遠く離れた地方に在住しているので、頼れてもすぐに来られません。

どうしようか途方に暮れかけていたAさんは、偶然何年も会っていない社会人の親族が比較的近くに住んでいることを思い出しました。連絡したところ、運良くその日は仕事が休みで、すぐ来てくれることになり、病院へ連れて行ってもらえました。早期に対処できたおかげで、大事には至りませんでした。

・解説
事例2の場合、もし親族が休みの日でなかったら、近所に住んでいなかったら、もっと大事になっていたかもしれません。Bさんは親族の有り難みをこれほどまでに感じたことはなかったのではないでしょうか。

・必要な備え
同じような事がおきた時に困らないためにも、緊急時には誰に連絡するか決めておくと、あわてずに済みます。2~3人くらいはピックアップし、相手にも事情を伝えておくと良いでしょう。事例では大事に至りませんでしたが、ひとり暮らしは頼れる人や程度が限られる分、自助努力として医療保険等に加入しておくと、それなりに安心できるのではないでしょうか。

■事例3
・状況
東京でひとり暮らししている社会人のCさん(女性)は、休みの日に大学時代の友人と共にスノボーをしに行き、誤って足の骨を骨折してしまいました。

数日間は仕事を休んだものの、有給が無いこともあり、その後は松葉杖で出社することにしました。松葉杖では朝夕のラッシュは危険なので、職場までは行きも帰りもタクシーの毎日です。仕事はオフィス内での業務が中心だったものの、歩くのが大変なので、周りの人にはかなり迷惑になったはずです。家に帰ると迷惑をかける人すらいないので、食事をするのもお風呂に入るのも寝るのも何から何まで大変で、毎日が悲しく切ない生活となりました。

1ヶ月以上経って、元の生活に戻れたものの、医療保険には加入していなかったので、治療費やタクシー代などで約100万円も出費してしまいました。そんな大金を貯蓄していなかったので、親に甘えて負担してもらいました。

・解説
スノボーに行ったことで、結果として同僚に迷惑をかけ、親に100万円も負担させ、Cさん自身も悲しい生活を強いられました。もし親に100万円なかったらどうしたのでしょうか?上司にでも借りたのでしょうか?親の有り難みを再認識させられたと思います。

・必要な備え
事例3の場合は、医療保険や傷害保険に加入しておくべきでした。社会人になって親孝行するはずが、100万円も親に負担させてしまっています。このような事態に二度とならないためにも、医療保険等への加入や、ある程度の貯蓄をするなどの自助努力をしておくことが大事です。


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