外貨預金・外貨MMF/外貨預金の基礎を学ぼう

外貨預金の「為替手数料」のしくみとは(2ページ目)

外貨預金には「為替手数料」がかかります。わずかな金額だと思われがちですが、円→外貨→円と往復でかかるため、意外に大きなコストに。せっかく利益が出ているのにコストに足を引っ張られないよう、為替手数料のしくみを知っておきましょう。

國場 弥生

執筆者:國場 弥生

外貨預金・外貨MMFガイド

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手取り金額で考えるクセをつけよう

短期間で換金すると、為替レートが変わらなくても、為替手数料分を損してしまう可能性も

短期間で換金すると、為替レートが変わらなくても、為替手数料分を損してしまう可能性も

通常、金利は百分率(%)で表示されるのに対して、為替手数料は1米ドルにつき○円と表示されます。それぞれ単位(%と円)が違うと分かりにくいので、「いくら預けたらいくら返ってくるのか」、手取り金額で考えるクセをつけておきましょう。

例えば1米ドル=100円のとき、1万米ドル(100万円)を、金利3%で預けた場合を考えてみましょう。同じ金利で運用した場合でも、為替手数料によって、手取り金額には以下のように差が出てしまいます。

■1年後の受取額(為替レートが変わらないと仮定)
利息3万円(100万円×3%)+元本100万円=103万円

■為替手数料が1米ドルにつき1円の場合の手取り金額
103万円-2万円(1万米ドル×1円×2回)=101万円

■為替手数料が1米ドルにつき15銭の場合の手取り金額
103万円-3000円(1万米ドル×0.15円×2回)=102万7000円

※いずれも税金は考慮せず

為替手数料の安さと利便性を総合的に判断

いったん口座を開いてみると、思いのほか長い付き合いになるのが金融機関です。店頭で長く待たされたり、ホームページが不親切だったりすると、利用する気をそがれてしまうこともあります。だからこそ、自分に合った使い勝手の良い金融機関と付き合うことが大切です。

為替手数料をはじめ各種の手数料は、サービスの対価として納得して支払うものです。情報収集や基本的なパソコン操作を自分で行えるなら手数料の安いネット専業銀行を、担当者からアドバイスをもらいながら取引したいなら便利な立地の銀行を利用するというように、コストと利便性を総合的に判断するようにしたいですね。

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