証券会社と銀行はいろいろな点で異なる金融機関ですが、まっさきに経験するのがMRFと普通預金という商品の違いです。

証券会社は銀行と違って、お金に利息はつかない?

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証券会社とうまく付き合うには、まずMRFを理解しましょう。
確かに証券会社に預金口座はないのでお金を置いていても利息はつきません。しかし、分配金はつきます。

これは証券会社の投資信託メニューの中にあるMRF(マネーリザーブファンド)というファンドによって運用されているからです。個人から証券会社に振り込まれた資金は、毎日決算の短期運用型投資信託であるMRFに自動的に充当されます(MRFを買い付けます)。ですから、個人投資家は何の注文もしていなくても、株式などの購入までのつなぎの期間中にMRFというファンドを購入し運用しているのです。

MRFの運用スタイルは、信用度が高く運用期間の短い内外の公社債およびコマーシャルペーパーを中心に投資して、元本の安全性の確保を優先しています。外貨建て資産に投資しないこと、デリバテイブは使わないことなど様々なリスクに対して、厳しい投資制限が定められています。元本保証はありませんが、これまでに元本割れを起こしたことはない投資信託です。

しかも、つなぎの運用に使われるくらいですから、いつでも換金自由と流動性、換金性も確保されています。

MRFのもう一つの特徴は、運用会社の運用成績がそのまま反映する実績分配だということです。

MRFの利回りはどの証券会社でも同じ?

いつでも出し入れできて安全な運用という意味では、銀行の普通預金と同じかぁと思われるでしょう。確かにイメージとしてはそうですが、MRFは投資信託なので、運用会社ごとに運用成績は異なります。そして、その成績に応じた実績分配を受けることになります。ですから、分配金は常に変動しています。

利回りは運用会社ごとに違うし、同じ会社のMRFであっても毎日違うし1日の中でも変動しているのです。たとえば、野村アセットマネジメントのHPには、野村MRFの利回りについて次のように表示しています。

≪年換算利回り≫
数字は平成21年6月11日現在・課税前
ご参考実績(過去1週間の平均実績)
年換算利回り : 年 0.164%
上記の数値は過去の運用実績の概況を示したものであり、今後の運用実績の見込みを示すものや、運用実績を保証するものではありません。

利回りが年率で0.164%ということは、現在の普通預金の金利が0.04%ですから、証券会社のMRFの分配の方が有利だといえます(金額にしたら小さな優位ですが)。

では、会社ごとに違うMRFの利回りって、どのくらいの差なんでしょう?詳しくは次のページでご案内します