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ポリフェノールは赤ワインに豊富
ポリフェノールがアルツハイマー病を予防する理由
狙い目はチリワイン!
赤ワイン以外で摂るには?
赤ワインをつかったレシピ
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赤ワインを常飲している人は、そうでない人よりアルツハイマー病になりにくい――フランスでおこなわれた調査で、こんな結果が明らかになっています。これには、赤ワインに含まれる「ポリフェノール」が関わっているとされてきました。ポリフェノールとは、植物に含まれている成分で、「身体のサビ」とも言われる有害物質「活性酸素」に抵抗する、抗酸化物質のひとつ。豊富に含む食品としては緑茶なども有名ですが、やはり赤ワインの含有率はずばぬけています。「もとはブドウなのだから、ブドウジュースではいけないの?」とつい考えがちですが、残念ながらやはり赤ワインとは比べものになりません。理由はふたつ。第一に、ポリフェノールは皮と種に多く含まれているのですが、ジュースの場合はこれらが製造過程で取り除かれてしまうから。第二に、腸内でのポリフェノールの吸収は、アルコールによって促進されるから。というわけで、ポリフェノール摂取には、やはり赤ワインが向いているのです。
■□ポリフェノール含有量
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予防する理由
では、ポリフェノールはどのようにしてアルツハイマー病を予防するのでしょうか。朝日新聞(9月29日)では、「山田さんらは赤ワインに多く含まれるミレセチンなどのポリフェノールをβアミロイドの溶液に加え、繊維化現象への影響を調べた。その結果、低濃度のミレセチンが繊維化を抑えた(後略)」としています。アルツハイマー病初期では、脳内にたんぱく質の一種、βアミロイドが沈着します。これがやがて糸くずのような繊維状の物体を形作り、症状が悪化。中期から末期へと進んでゆきます。山田教授はさらに「一度線維化したβアミロイドも、ミレセチンを加えると元のβアミロイドに分解された」朝日新聞9月29日)」とも説明。これまでアルツハイマー病は、ある程度進行すると、回復は難しいとされてきました。しかしこの研究が進めば、中程度以上の症状についても、将来的には改善が期待できそうです。
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