薬膳料理

【ちょい足し薬膳】薬膳食材をそのまま入れるだけ編(2ページ目)

薬膳はその人の体調や季節にあった料理を指します。でも実はクッキングが苦手だとか、手軽に作ってみたい、という方にオススメなのが「ちょい足し薬膳」です。薬膳初心者はここから入ると始めやすいし、実践者もこんなカンタン薬膳を、日々のレパートリーに加えてみてはいかがでしょうか。

杏仁 美友

執筆者:杏仁 美友

国際中医師 / 漢方・薬膳料理ガイド

漢方素材をそのまま入れるだけ2~朝食編

■クリームチーズ×黒ゴマ
黒ゴマペースト

黒ゴマペースト。おつまみにも最適♪


クリームチーズにすり黒ゴマを適量あわせて練ります。クリームチーズはあらかじめ練っておくと混ぜやすいでしょう。これをバゲットや焼いたトーストにのせ、お好みでブラックペパーやハチミツをかけても美味です。

黒ゴマは肝や腎の働きを補い、血を補って髪や肌をつややかにする作用がある優れもの。これなら毎日黒ゴマを効率よく摂取できますね。


■ごはん×煎り黒豆
黒豆ごはん

黒豆ごはん。煎り黒豆を使うので戻す必要なし!


お米を洗い、炊飯器に通常の分量の水をいれ、煎り黒豆ひとつまみ、塩、酒を加えてご飯を炊きます。黒豆は腎の機能をサポートし、血を補うだけでなく、血流をアップし、余計な水分を排出する作用があります。

千切り生姜を加えるとより水分代謝もよくなり、風味もアップ!クコの実やナツメを一緒に炊きこんでもよいでしょう。


■味噌汁×陳皮
手作り七味とうがらし

手作り七味とうがらし。陳皮と一味が多め


お好きな具材の味噌汁を器に盛り、最後に粉末の陳皮をふりかけます。陳皮は気の滞りを解消し、消化を促進してくれます。写真は陳皮に一味唐辛子、ゴマ、青海苔などを足した手作り七味唐辛子ですが、自分の好みで味や香り、辛さを調節できるのが利点です。

ちなみに陳皮はミカンの皮で、カンタンに手作り陳皮が作れるのでご紹介しましょう。できれば無農薬のみかんを買い、皮を塩で洗い、水けをふいてから実を食べて皮を1~2週間天日干しします。これをミキサーにかけ、保存容器にいれて保管します。


次回は「定番料理に薬膳食材を加えるだけ編」をご紹介します。どうぞお楽しみに!
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