薬膳料理

春のトラブル別!カンタン薬膳ジャーサラダの作り方

今話題のジャーサラダ。これを季節のトラブルや症状に合わせた食材で、春の薬膳ジャーサラダにしてみました!見て楽しい&食べても美味しい、一石二鳥の健康ジャーサラダの作り方をご紹介します。

杏仁 美友

執筆者:杏仁 美友

国際中医師 / 漢方・薬膳料理ガイド

その1:テーマ食材集め

薬膳ジャーサラダ1

黒豆やクコの実がいっぱい!(以下画像提供:武田明子さん)

季節や体質にあわせるのが薬膳の基本なのですが、これをジャーサラダで作る場合、まずは食材の選び方が重要になってきます。今回は春のトラブルをテーマにしたので、春の特ちょうにあわせた食材をまずは挙げてみましょう。 

カラダに必要な水分や血液を補う
  • 理由:気の上昇とともに、水分や血液が消耗しやすくなるため
  • 不足すると:ほてりやのぼせ、髪や肌の乾燥、口の渇き、めまい、貧血、眠りが浅いなど
  • 食材:血液:牛肉、鶏肉、レバー、鶏卵、カニ、キャベツ、ニンジン、ホウレン草、黒豆など
  • 水分:長イモ、白キクラゲ、クコの実、ユリ根、黒ゴマ、黒豆、アサリ、シジミ、ホウレン草など

肝の機能を整える
  • 理由:春は自律神経をつかさどる肝の働きが亢進しやすいため
  • 不調になると:イライラ、怒りっぽい、高血圧、目の充血、神経過敏、下痢か便秘など
  • 食材:セロリ、セリ、三つ葉、クレソン、トマト、ハマグリ、菊花など

消化機能を整える
  • 理由:肝の働きをサポートし、胃腸を健やかにするため
  • 弱まると:食欲不振、胃もたれ、下痢、むくみやすい、カラダが重だるい、肌にハリがないなど
  • 食材:ハト麦、米、トウモロコシ、長イモ、ジャガイモ、カボチャ、大豆、ソラマメ、スズキなど

その2:オススメの食材のピックアップ

薬膳ジャーサラダ2

紫キャベツが入ると色が引きしまる

紹介した食材の中で、ジャーサラダに向くものをチョイスします。今回は初心者でもつくりやすいよう、日持ちしにくいお肉や魚介類はのぞき、鶏卵は手軽なウズラの卵の水煮に、トマトはミニトマトにしました。あとは大きな決まりごとはないので、自分にあった春の食材をどんどんあわせてOKですが、それぞれの特ちょうにあわせて3~4種類、全部で11種類をピックアップしてみます。

具体的には、血を補う食材でウズラの卵、キャベツ、黒豆、水を補う食材で白キクラゲ、クコの実、肝の機能を整える食材でセロリ、トマト、クレソン、消化機能を整える食材でハト麦、コーン、大豆をチョイスしてみました。

詰めるポイントや素材の切り方は次のページで!

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