腰椎の状態がレントゲン検査により明らかになる場合があります。 |
「すべり」は、文字通り腰の骨が滑るようにズレてしまうことです。「腰椎分離症」や「腰椎分離すべり症」を抱えている人は、実は意外と多いのです。病院での検査結果を聞いて名称に驚いてしまわないように、以下で解説します。
「腰椎分離症」って何だろう?
腰椎の図です。骨が切れているのは、ピンク色の部分です。 |
腰椎の分離は、腰椎の関節を構成している付近の骨が切れてしまった状態をさします。子供の頃にハードなスポーツをするなどして、大きな負荷が腰部にかかった場合の疲労骨折ではないかと言われています。この分離は、仙骨と腰部のつなぎ目である第5腰椎に多く見られます。
「腰椎分離症」の症状は?
整形外科では必要があれば腰部のレントゲンを撮ります。 |
腰痛で腰部のレントゲンを撮り発見され診断が出されます。もし、分離が原因の腰痛だという診断が出た場合は、腰への負担がかからないように安静にするよう指示があるかもしれません。コルセットや腰部に関わる筋肉の強化を勧められることもあります。
腰痛は多くの場合、徐々に回復していきますが、成人の場合、分離以外の問題も起こる可能性があり、そうなると分離が原因ではない痛みや症状が出てしまいます。子供は、コルセットと安静により分離した部分がつくケースもあるため、早期に発見されることが理想です。
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