腰痛/腰痛の原因・しくみ・腰痛に潜む病気

女性に多い子宮内膜症による腰痛

女性特有の腰痛として、子宮内膜症に伴うものがあります。我慢せずに早めに婦人科を受診することが大切です。子宮内膜症が原因となっている腰痛の特徴、症状について解説しましょう。

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その腰痛は子宮内膜症かも?

子宮内膜症による腰痛は腰痛体操では改善しません

子宮内膜症による腰痛は腰痛体操では改善しません

女性の腰痛の場合、男性とは違う注意ポイントがあります。それは、女性特有の疾患が原因となっているのではないか?ということです。なかでも、子宮内膜症に伴う腰痛は少なくありません。

腰痛対策用のエクササイズで緩和されるような、腰部の筋肉疲労による腰痛とは根本的に違うため、早めに婦人科を受診しなくてはなりません。

「重い荷物を運んだ後で腰痛になったから、そのうち痛みも和らぐだろう」と思いこんだまま月日が経過してしまい、改善しない腰痛について調べて、やっと子宮内膜症だとわかった、というケースもあるのです。自分自身で子宮内膜症かどうかを鑑別することは難しいですが、子宮内膜症を疑って、婦人科を受診するきっかけをつくることはできると思います。
 

子宮内膜症に伴う腰痛の特徴

子宮内膜症とは、子宮の内側を覆っている膜が、卵管や卵巣、腹膜、腸など本来あるべき場所以外に増殖し、その働きをしてしまう病気。子宮内膜症に伴う腰痛の特徴として、安静にしているときにでも痛みを感じるという点が挙げられます。

通常の腰痛は、腰の筋肉の緊張を和らげるような体操や、姿勢に注意することで軽減されることもあります。横になって安静にしている状態で痛むことは、ほとんどありません。もし、じっとしているときも腰痛を感じるようであれば、要注意。他の自覚症状がないかをメモに書き出してみましょう。子宮内膜症が隠れている場合、腰痛の他に、下腹部の痛みや違和感などの症状が伴うケースが多いようです。
 

子宮内膜症と腰痛の関係で、気をつけるべきケース

デスクワークによる腰痛がある人は自己判断が難しい場合も

デスクワークによる腰痛がある人は自己判断が難しい場合も

なかにはとても紛らわしいケースもあります。それは、子宮内膜症に伴う腰痛と、腰の筋肉や関節に負担がかかったことによる通常の腰痛が、同時に起きてしまった場合です。ひとつのケースをご紹介しましょう。

Aさん29歳、会社員。毎日のほとんどをパソコンの前で過ごし、忙しくキーを叩いています。そのせいか、この仕事に就いてから腰の右側に鈍い痛みを感じることが増えてしまいました。体を動かせば少しは腰痛が緩和されるものの、思うように体を動かす時間をとることができずにいました。

ある時から、右の腰の他に骨盤付近に痛みを感じるようにもなっていました。「運動不足だから、腰痛の範囲が広まってひどくなってしまったのかな?」と、そのまま様子をみることに。安静にしていても感じる腰痛は、今までの腰痛を悪化させてしまったため、と考えたようです。

Aさんのケースでは、以前より月経痛がひどくなり、月経の数日前から少しの出血、下腹部の痛みなどもありました。しかし「仕事が忙しいとストレスがたまるから、それが生理に影響しているだけだろう」と、月経の変化と腰痛を切り離して考えていました。これはよくある腰痛と子宮内膜症の症状が併発していたケースの一つです。
 

もしかして子宮内膜症? こんな症状があれば要注意!

月経痛がひどくなってはいませんか?

月経痛がひどくなってはいませんか?

子宮内膜症の症状は複数で、個人差がありますが、痛みなどの症状が強く、寝込んでしまうという人もいます。

安静時の腰痛、体を動かしても変化の無い腰痛、悪化していく腰痛に加え、次のような症状がある場合、または、腰痛がなくても下記のような症状がある場合は、婦人科を受診することが望ましいと思います。


□ ひどくなっていく月経痛
□ 下腹部の痛みが、月経の時以外でもある
□ 不正出血がある
□ 月経の際、出血量がとても多くなった
□ 排便時に、肛門が痛む
□ 性交時の痛み
□ 腹部が膨らんだ感覚
□ 腰痛・骨盤付近の痛み

月経に伴う症状は、しばらく様子をみたり、我慢をしてしまう人が多いように感じます。受診が遅れることで、状態を悪くする可能性もあります。早期発見のためにも、気になる自覚症状がある場合は、婦人科を受診しましょう。

更新日:2011年09月14日

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