しつこい肩こりの原因は食生活?
しつこい肩こりが続いたら、一度食生活を振り返ってみましょう
肩こりを感じている部分は、しばしば血行不良に陥っています。その対処法として、凝っている部位を直接温めたり、肩首周りの筋肉を動かし刺激して、血流回復を計ろうとするのがよくある凝りの解消法。ですが、その時はなんとなく楽になっても、すぐに元のツラい症状が出てきてしまう場合は、より根本的なところから改善していく必要があるのです。
血流を促進させる方法の一つが食生活。逆に、そもそも食生活が悪く、血流が滞っていると考えることもできます。肩こりの原因はひとつではないことが多いので、ストレッチや温めと平行して、血流をよくする食材や、疲労した筋肉を回復させる栄養素をしっかり摂ることが大切なのです。
肩こりと食生活の悪い関係
胃の調子を崩すと姿勢も悪くなることが多いです
- 肩こりの人は、胃の調子が悪いことが多い
- 肩こりの人は、多忙で食生活に注意を払えない
という2点が考えられると思います。
■ストレスが原因で「肩こり+胃の不調」
精神的なストレスで肩こりが悪化している人は、合併して胃の調子も悪いことがあります。胃の痛みや膨満感があり、食事をすると気分が悪くなったり、食欲がなかったりして、しっかりとした栄養補給ができなくなりがちです。胃の不調や不快感が続くと、正面を向く自然な姿勢がゆがみやすくなり、姿勢の悪さからさらに血流が悪化することもあります。
■多忙が原因で「肩こり+ジャンクな食生活」
インスタント食品は忙しい人に便利ですが偏食には要注意!
忙しく身体に無理を強いている人は肩こりになることが多いものですが、食事の内容を考える時間が取れないことも多いようです。朝食、昼食はコンビ二で簡単に済ませていたり、夕食は外食やインスタントラーメン、ビールだけで済ましていたり……。緑黄色野菜や魚、豆類が不足しやすいので、筋肉活動や血流改善に必要な栄養素が欠乏してしまいます。
肩こり軽減に効果が期待できる食材
筋肉の働くモト、血流改善、疲労回復に役立つ食材はたくさんあります。ここではひと工夫で取り入れやすいものをご紹介しましょう。■ 代謝に必要なビタミンB群をチェック!
ビタミンB群は8種類。ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、パントテン酸、ビタミンB6、ビタミンB12、葉酸、ビオチンが不足なく必要になります。特に疲労回復に役立つビタミンB1は豚肉やうなぎに多く含まれ、玉ねぎと一緒に食べるとさらに効果的。その他、納豆などの豆類や卵、レバー、乳製品、小松菜、かつお節などを加えると、ビタミンB群をバランス良く摂ることができます。
(参考レシピ:ブロッコリーと豚肉のニンニク風炒め)
■ 血流促進に良いビタミンEはビタミンCと一緒に摂る
血流改善に効果が期待できるとして同じみのビタミンEは、ビタミンCと一緒に摂ると酸化を防ぐことができます。ビタミンCはストレスによって消費されやすいため、疲労感のある人は積極的に摂りましょう。ビタミンEは、カボチャ、アーモンド、サーモンなど、ビタミンCは果物やじゃがいも、ブロッコリーなどに含まれます。
(参考レシピ:鍋不使用!レンジで作る、かぼちゃスープ)
■ 筋肉、神経の働きに関わるカリウム・マグネシウム・カルシウムを摂る
丈夫な骨をつくり、筋肉がしっかりと収縮・弛緩し、適度な運動を継続できるために必要なカリウム、マグネシウム、カルシウムは、乳製品、豆類、バナナ、緑黄色野菜から摂る事ができます。
(参考レシピ:15分で簡単常備菜 大豆入り肉そぼろ)
少しの食生活改善でコリにくい体づくり
食事の工夫で肩こりが楽になり疲労回復しやすくなるかもしれません
また、忙しい人は朝食の飲み物に白い砂糖ではなく黒糖やゴマを加えたものに変えてみる、朝食を抜いていた人は、時間をかけずに卵を加えた納豆かけご飯を。外食では、自宅であまり作らないと思うものを選ぶなどの一工夫で差がつきます。居酒屋でのおつまみは「タコのお刺身とレバーの焼き鳥」という風に、意識的に血流改善メニューを注文するのもよいのではないでしょうか。
ただし、いくら体に良い食材といっても、毎日同じ食材、偏ったメニューになるのは避けましょう。魚介類や緑黄色野菜は摂る機会が少ないようなので、外食でも上手にできるところから取り入れていくのがよいと思います。