睡眠/眠気のコントロール法

眠気のコントロール法

暗くなるから眠って、明るくなるから目覚めるわけではありません! 睡眠はとても巧妙な仕組みで、コントロールされているのです。睡眠と覚醒のメカニズムを知って、快眠生活に役立ててください!

坪田 聡

執筆者:坪田 聡

医師 / 睡眠ガイド

眠気が起こるメカニズム

地球時計
体内時計と地球の周期は、少しずれています
夜になったら眠くなり、朝が来れば目が覚める。昼ごはんを食べた後には、なぜだかちょっと眠くなる…。睡眠と覚醒のリズムは、当たり前のことのように感じますが、実は、巧妙な仕組みが隠されているのです。

眠気は、体内時計睡眠不足量 の2つでコントロールされています。

人は皆、それぞれが持つ体内時計のリズムに従って、睡眠と覚醒だけでなく、体温や血圧、ホルモンなどが調節されています。体内時計のリズムには、1周期が24~25時間の概日性リズム (サーカディアン・リズム) や、約12時間の半概日性リズム (サーカセミディアン・リズム) などがあります。夜に眠って朝に目覚めるのは概日性リズムが、午後2時頃に眠くなるのは半概日性リズムが関係しています。

一方、目覚めていると、次第に睡眠物質が脳に溜まってきます。この睡眠物質の量に比例して、眠気が強くなります。睡眠不足が続くと日中でも強い眠気に襲われたり、午後の遅い時刻に長時間の昼寝をすると夜に眠れなくなるのは、睡眠不足量の過不足によるものです。

体内時計と睡眠不足量による眠気のコントロールは、協調して働き、私たちの健康を守ろうとしてくれています。しかし、不規則な生活が続いたり、体調を崩したりすると、眠気のコントロールも上手く働かなくなってしまいます。

グッスリ眠りたい人だけでなく、日中の生活をさらに充実させたい人は、眠気のリズムを知って上手にコントロールしましょう。

■ 眠気のコントロール法
目覚まし時計
眠気のリズムを上手く利用して、楽しく充実した毎日を過ごしたいですね!


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東京電力が2008年に行った、日中の眠気に関するアンケート調査では、ほぼ毎日眠気を感じている人が35.5%、週2~3日は眠気を感じることがある人が26.2%もいました。一方、眠気を感じることが全くない人は、わずか0.5%。めったに眠気を感じない人も、8.7%しかいませんでした。あなたは、いかがですか?

では、あなたの眠気の程度を、セルフチェックしてみましょう。

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