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体温で動く時計・応用開発に熱気(3ページ目)

体温から電気を得る腕時計や、ランプの熱からラジオが聞ける商品が出ている。熱電素子を使ったものであるが、焼却炉の排熱を利用したクリーンなエネルギーとしての期待も高い。

執筆者:木村 勝己

ドイツの物理学者の発見

熱から電気への変換原理である熱電効果は、ドイツの物理学者である、Thomas Johann Seebeck(1770~1831)により発見された。

当時は2種の金属の接合点に温度変化を与え回路を閉じると磁針が振れ、回路を開くと両金属間に電位差が見られるというものであった。

1821年、Prussian Academy of Science誌上に発表され、後に熱電流という考えがとられ、ゼーベック効果と言われるようになったようだ。

排熱利用でクリーンなエネルギー

最近は環境汚染への問題が深刻になってきており、クリーンなエネルギーの開発が急がれている。このような中、廃熱エネルギーの有効利用として熱電変換素子が新たに見直されてきている。

旧ソ連は広大な国土の中で、電力事情の悪い地域でのラジオの電源として、ランプの熱を利用した熱発電を開発したようである。照明とその熱の有効利用で一石二鳥というわけである。

このランプでの熱発電であるが、キャンプなどのアウトドア用に商品化されているものがある。乾電池が安く手に入る現在であるが、このような照明からの発電で音楽を聴くのも趣があって楽しそうである。
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