たけうち まさと
産科医
たくさんのお産に携わりながら、より優しい「うまれる」「いきる」をつなごうと、地域、国、医療の枠をこえて、さまざまな取り組みを展開している産科医。著書、監修書多数。
子どもに障がいがあったら…と不安に思ったときは
生まれてくる自分の子どもに何か障がいがあったらどうしよう、元気に産まれてくるんだろうか、と不安に思う気持ちは、赤ちゃんを迎える誰もが一度は考えることかもしれません。どんな考え方をするといいでしょうか。
妊娠高血圧症候群(PIH)の原因と症状・診断基準
以前は妊娠中毒症と呼ばれていましたが、2005年より妊娠高血圧症候群(PIH)と名前がかわり、定義も変更されました。原因ははっきりしませんが、最近では胎盤形成不全が関連していると考えられています。発症した場合は、安静と食事療法、必要があれば降圧剤を使用しながら経過をみてゆきます。
妊娠線ができる仕組みと予防6か条
妊娠線とは、妊娠中のお母さんの皮膚に現れることのある、ほんのりと赤みを帯びた線のことです。おなかだけでなく、胸やおしり、太ももなどにもできることがあります。妊娠線ができないように、また、できても最小限にとどめるための方法はあります(妊娠線予防の6ヶ条)。
痛みや傷跡は?会陰(えいん)切開のやり方
会陰(えいん)切開は、赤ちゃんが産まれてこようとする時に、腟と肛門の間の「会陰}という部分を少しだけ切ることです。この会陰の伸びが悪かったり、赤ちゃんの頭が会陰に圧迫されたまま心拍が低下してきた時など、お産の進行がスムーズでない時に会陰切開が必要となります。
浣腸、導尿、剃毛…出産時の処置は最低限の傾向に
出産前に行われる医療処置は、基本的に安全にお産できるように行うものです。しかし最近は、出産時の浣腸と剃毛は基本的には実施しない、導尿は必要時になど、最低限に留める傾向になってきています。
妊娠の仕組み
女性には妊娠5ヶ月の頃には600万~700万個もの卵子の元(卵祖細胞)があり、その多くは生まれるまでに消失してゆきます。思春期になり、1ヶ月に1回の排卵で生まれてきた、そのうちの1つの卵子が、1つの精子と受精し、子宮内に着床することで妊娠が成立します。
双子・多胎妊娠の仕組みと出産方法
2人以上の赤ちゃんを同時に妊娠することを多胎妊娠といいます。双胎妊娠では、膜性診断といって、一絨毛膜性なのか、ニ絨毛膜性なのかを診断して、個別的に経過を観察してゆきます。
使用時期が影響する、妊娠中の薬の服薬
お母さんが妊娠中に飲んだ薬は、血液中を流れ、胎盤を通過して赤ちゃんの血液の中に入ります。妊娠中の薬を考えるとき、「妊娠と気づかずに服用してしまったけど赤ちゃんに影響はないのか?」と「持病や、妊娠中の病気に対して薬が使えるの?」という2点にわけて考えられるでしょう。
出産後の入院生活の流れ
出産後の入院期問は病産院によって、または帝王切開など出産の方法によって異なりますが、平均4~7日です。この期間は、お母さんが体を休めながら育児に慣れていくための大切な時間です。出産で疲れた体をよく癒やし、体調を整えてゆきましょう。
切迫流産の原因と症状
妊娠初期に、少量の性器出血を認め、子宮口はまだ開いてきていない状態を切迫流産といいます。胎芽や胎児心拍が見えない場合は流産となるケースが多くても、胎児心拍を認める場合は妊娠継続ができるケースも多いことがわかってきています。
その道のプロ・専門家約900人
起用ガイドが決まっていない方はこちら