にしかわ じゅん
カウンタックLP400を愛車に持つガイドが、「趣味のクルマ」の世界をお届けします!
“イタリア人の日常を歓びに変える”フィアット500
往年の名車のコンセプトを継承、その雰囲気を現代に再現したレトロモダンカー。最新パワートレインを用いるなど、サイズやパッケージはまるで違うものの、“イタリア人の日常を歓びに変える”というコンセプトは不偏。そのコンセプトと愛くるしいスタイルは日本人の心にも響く。
“イタリア”を体現する老舗ブランド、フィアット
100年以上の歴史をもち、多くの名門ブランドを傘下に収める、イタリアを代表するメーカーがフィアット。イタリア国民の日常を支えるパートナーとして、数々の名車を世に送り出してきた。そんな“ザ・イタリア”のよくできた実用車に乗れば、ちょっとしたイタリア人気分に浸れる。
新車で乗れるヴィンテージ、アルファ8C
アルファロメオの北米市場復活の狼煙役として登場した2シーターFRスーパーカー、8Cコンペティチオーネ&スパイダー。世界限定各500台づつなので、街で見ることはランボルギーニと遭遇するよりも困難だ。官能的なサウンドのV8エンジンを搭載し、ハードで古典的なライドフィールをもっている。最新素材技術を使って作られた工芸品のような1台だ。
走りはドイツ車級、フィーリングは“アルファ”な159
ブランドの中核を担うDセグメントのサルーン&ステーションワゴン。往年のファンが戸惑うほどのドイツプレミアムブランド級の走りを見せる。ところがフィーリングそのものはれっきとした“アルファ”。真っすぐ走るアルファが嫌いなら、これ以前をどうぞ、というわけだ。
“アルファロメオ”をカジュアルに体現するミト
アルファロメオが初めてBセグメントに投入した3ドアハッチバック。8Cにインスパイアされたアルファらしい小股の切れ上がったデザインと、ファンな走りをみせてくれる。ブランドの本質である実用と趣味の両立を、最もカジュアルに体現しているモデルだ。
アルファロメオは人生の上手な盛り上げ役
2010年に創設100周年を迎えた由緒あるイタリアンブランド。日本人にイタリアの日常を、匂いを、風を感じさせてくれる貴重な存在だ。その中心はちょっと手を伸ばせば届く、それでいてオシャレで元気のいいクルマ。乗っていると知らず知らずのうちにハミングしてしまう、そんな人生の盛り上げ役がアルファロメオだ。
SUV界のスポーツカー、“ポルシェの大黒柱”カイエン
ポルシェ社大躍進の原動力となったのが、ポルシェ初となるクロスオーバーSUVのカイエン。2代目へと進化し、スーパーカー顔負けのターボモデルなどだけでなくハイブリッドモデルもラインナップしている。都会のママズカーとしても人気ゆえ軟弱なイメージもあるが、実際は非常にスポーツ性の高いSUVだ。
ポルシェの名に相応しい4ドアサルーン、パナメーラ
ポルシェの最新作に当たる4ドアスポーツサルーン。こんなカタチでしかもエンジンが前にあっても、ポルシェらしい、フラットでかつレスポンスのいい頑丈な殻に包まれているかのようなライドフィール……。どのグレードも、実際のパフォーマンスはポルシェの名にふさわしいものだ。
遅れてやってきたリアルスポーツカー、ケイマン
ミッドシップロードスター、ボクスターのクーペ版がケイマン。ルーフを得たことやバランスのいいレイアウトなどにより、スポーツ走行に最も適したポルシェと言えるだろう。さらにこと荷物に関していえば911と同等のユーティリティが備わっており、ファンで実用的という911=ポルシェの根本原理が、この最も遅れてやってきたリアル・スポーツカーにもしっかりと息づいている。
911より安くて本格派、ミッドシップのボクスター
本格ミッドシップスポーツでありながら、911よりも安価なロードスター。ポルシェブランドへの入門用のみならず、本格スポーツ走行をたしなむ愛好家にも人気の2シーターオープンだ。その進化は、純粋なスポーツ走行性能において、911シリーズを事実上上回ったとの指摘すら見受けられるほどだ。
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