なかじま やすのり
慶応大学医学部卒業後、カリフォルニア大学バークレー校などに留学。留学先でのカルチャーショックから、自身も精神的な辛さを感じたことを機に、現代人のメンタルヘルスの重要性を悟りました。精神病院の現場から、みなさまの毎日の心の健康管理にお役に立てるよう、メンタルヘルスに関する情報発信を行っていきます。
薬物依存症の治療法…入院治療・薬物療法・自助グループなど
【医師が解説】薬物依存症は、患者の性格や意思の問題ではなく、脳神経科学的な変化で起こる脳の病気です。強い依存からは意思の力だけで回復することは不可能なので、精神科を受診して医師に相談し、医療的に適切な治療を受ける必要があります。家族や友人の協力も大切ですし、自助グループに参加するのも有効です。薬物依存症の治療法について詳しく解説します。
統合失調症による幻聴の症状…内容・対処法
【医師が解説】幻聴が聞こえるのは、統合失調症の特徴的な症状のひとつです。人の会話が聴こえることも多く、内容は悪口や命令であることも少なくありません。日常生活を送る上で大きな障害になってしまう幻聴の原因や具体的な症状、幻聴であると本人に自覚症状がない場合でも周りが気づけるポイントについて解説します。適切な薬物治療で対処することができます。
統合失調症の初期症状・前駆症状の特徴
【医師が解説】統合失調症を発症した場合、妄想や幻覚などの急性症状が顕著になってから精神科(神経科)を受診される方が多いです。しかし、実際にはそれらの急性症状が出る前に、よりマイルドな形で前駆症状と言える初期症状が現われる時期があります。初期症状のうちに精神科を受診できれば理想的です。今回は統合失調症の早期発見のために知っておきたい、初期症状・前駆症状を詳しく解説します。
心の病気の回復期のプラス思考・ポジティブ思考が重要な理由
【医師が解説】心の病気からの「回復」は、問題症状が落ち着くだけでなく、元の日常生活をしっかりと取り戻すことです。そのために重要なのが、前向きなプラス思考でストレスを極力減らし、自分自身への自信を持つことです。患者さんご本人にもご家族にもポジティブでいることがなぜ重要か、また、その簡単な実践方法について解説します。
憂鬱な気持ちを解消したい…精神医学的に有効な対処法
【医師が解説・精神医学的な対処法】憂鬱な気持ちが続く、気持ちの落ち込みが治らない……。憂鬱感や沈んだ気持ちを解消するためには、まずは自分で対処できるレベルの問題かを正しく見極めることも大切です。精神科や心療内科を受診すべき目安、自分で憂鬱感を解消したいときに試していただきたい精神医学的なアプローチ法と注意点を解説します。
精神医学的に見る「病み期」とその克服法
【医師が解説】「病み期」とは、普段の精神状態とは明らかに違う精神的な不調を感じるときに使われる言葉です。精神医学上の正式な言葉ではありませんが、定期的に「病み期」に陥ってしまう場合、日常生活に及ぼす影響によっては適切に対処することが大切です。精神医学的に見る病み期と、その克服法・対処法を解説します。
「メンタルが弱いと心の病気になりやすい」は本当か
【医師が解説】ストレスを感じたり、辛い思いをしたりしたとき傷つき、「メンタルが弱い」「メンタルが強くなりたい」と考える方もいるでしょう。身体と同じように、メンタルを強くする方法や心の鍛え方はあるのでしょうか? そしてそれらはうつ病などの心の病気予防に有効なのでしょうか。精神医学的な面から解説します。
霊感ではなく幻覚?精神症状のサイコシスとは
【医師が解説】見えないはずのものが見え、聴こえないはずの声が聴こえる。精神医学的には、精神疾患の代表的な症状である幻覚・妄想が現れる「サイコシス」に当てはまるものですが、いわゆる霊能力など、個人の特殊な能力として捉えられるケースもあるようです。心の病気の基礎知識として、精神症状に対する基本的な見方、病名がつくかどうかの診断の考え方について解説します。
退職後に無気力…認知症よりも多い老年期うつ病とは
【医師が解説】うつ病はどの年代でも発症しますが、老年期は他の年代よりも発症率が高くなる、うつ病の好発期です。しかし発症時にはなかなかそれに気付きにくい面があり、また、老年期うつ病の予防のために避けたいリスク要因の中には普段から対処したい問題もあります。
エチゾラムの効果と副作用・デパスとの違いはなし
【医師が解説】一般的な睡眠導入剤として処方されることが多い「エチゾラム」。「デパス」と言う製品名で知られているため、違いを気にされる方も時にいらっしゃいますが、呼び方が違うだけで全く同じものです。エチゾラムの効果、眠気を催すメカニズム、副作用やエチゾラムを飲み続けた場合の依存性に関する不安などについて解説します。
その道のプロ・専門家約900人
起用ガイドが決まっていない方はこちら