わだ たかまさ
災害危機管理アドバイザー。感染症で生死をさまよった経験から「防災士」資格を取り、自治体や企業の災害対策コンテンツを作成。専門誌編集長を歴任。アウトドア、サバイバル術も得意。2020年6月9日発売中後年のための『読む防災』(ワニブックス)他、講演会、各種セミナー(リモート可)TVなどマスコミ出演多数。
キャンプで発生する危険、事故を防ぐために必要な常識
春から初夏を迎える頃になると、気温の上昇とともに多くのキャンパーがファミリーを連れて野山に繰り出すようになります。お子さんたちと自然の中で過ごす時間は、大変有意義なものとは思いますが、毎年、悲しい事故が絶えることはありません。都会の日常とは違う自然の中では、様々なリスクが存在し、「自己責任」が常に問われます。今回はキャンプ場に存在するリスクの危機回避についてお伝えします。
ネパール大地震に見る、山岳地域での地震の恐ろしさ
4月25日、ネパールで発生した大地震は28日現在ですでに4000人超の犠牲者が出ていると報じられています。雪に埋もれた登山客や通信が途絶えた村の被害は把握が困難であり、まだ被害の全容は把握に時間がかかるでしょう。余震が続いている現地ですが、山岳地域で起きた特有の二次被害も発生しています。山地の多い日本でも過去、大きな地震災害は発生していますが、この地震災害からどのようなことを学ぶべきなのでしょうか。
春の登山で事故・遭難が多い理由とは?
ゴールデンウィークも近づくと、週末の山は多くの登山客でにぎわうようになります。ところがこの季節はまた「事故・遭難」が急に増える時期でもあります。春といっても、まだ山の気温は低く、場所によっては残雪が残り、降雪の可能性もあります。不十分な装備、体力に合わない無理な登山計画、春山に対する知識の不足が事故・遭難につながります。山の楽しみ方をもっと知ることで、安全な登山を心がけましょう。
熊、猪、カラス…有害鳥獣に出会ったらどうするのか
緑鮮やかになるこの季節、木々の芽吹きとともに、多くの鳥や動物も活動期に入ります。郊外や山間部ではもちろんですが、近年では都市部や住宅地でも人に危害を加える可能性のある「有害鳥獣」に出会ってしまうことが増えてきました。これは多くの動物の住みやすい森林などを切り開き、人と獣の境界線が曖昧になってしまったことが原因と言われます。今回はリスクを回避するためにどんなことが必要かをお知らせします。
春の嵐(メイストーム)は超危険?知っておきたい対策
桜前線が北上すると、日本列島もすっかり春の装いに、と言いたいところなのですが、実はこの季節は「春の嵐」(メイストーム)が吹く季節であり、不安定な天候が続きやすくなり、この時期は突然の豪雨、雷、ひょう、竜巻などへの注意が必要になります。特に3月から5月にかけては突風による負傷者が他の季節の数倍にもなるという気象庁のデータもあります。その対処法について知っておきましょう。
震災4年目。何を優先すれば命は救われるのか?
東日本大震災から4年。被災地の復興がままならない中、確実に震災の記憶は日本人から失われていく。そんな中、東北や、関東では様々な地震活動が報告され、その危機は決して失われてはいない。水や食料などの備蓄は災害を防ぐこととは全く違うこと。今そこにある危機を意識して対策する以外に命を守るすべは存在しないのだ。
冬の災害、大寒波に備えるためには?
「暖冬傾向」と長期予報では出ていた今年の冬ですが、日本列島は続けざまに大陸からの「かつてない規模の強い寒波」がやってきていて、特に日本海側では大雪による被害が深刻になっています。実は過去「暖冬傾向」と言われているときほど雪による被害は発生していることも多く、年末から2月にかけて警戒と準備が必要です。
冬に増える火災と大掃除の意外な関係とは?
きれいに片付いた部屋で新年を迎えようとするのは大変素晴らしいのですが、ゴミの出し方ひとつで、「火災」の多発する冬場には困った事態を生み出すことをご存知でしょうか?それは火災の原因として常に第一位にあがっている「放火」と密接に関係があります。近年の火災事情も含めて解説します。
長野県北部地震に見る山岳部における地震リスクとは?
2014年11月22日、長野県北部を規模でいうとあの中越地震並のM6.7という大きな地震が襲いました。白馬村では、幸いなことに死者は発生しなかったものの、多くの倒壊家屋が発生し、局地的に震度6以上の揺れが襲ったのではと思われる惨状です。先日の御嶽山の噴火以後、活火山のリスクにも注目されている昨今、「山岳部における地震リスク」について改めて検証してみました。
デング熱より怖い?国内に存在する毒虫
70年ぶりに感染者が発生した、蚊が媒介するデング熱。幸いなことに蚊の活動時期は間もなく終息しますし、大幅に危険区域が広がることはなさそうですが、アウトドアファンにとってはこれからがハイシーズン。山や高原にはもっと数が多く、致死率の高い病原菌を持つ毒虫が多数存在します。今回はそんな「毒虫対策」についてお伝えします。
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